イングランドVSポルトガル

チェルシーの選手が多いせいか、プレミアリーグのゲームを見てるようだった(笑)
中盤すっとばしてロングボール放りこみ、センターハーフがカウンターかましたりかまされたりするたび、上がり下がりを延々繰り返す。 で、タックルをガンガンする。とにかく、荒っぽい。
セリエAはもちろん、リーガ・エスパニョーラなどでの華麗なプレーを見慣れると、ホント、不器用というか、延々と走り回ってるだけの単純なサッカーにしか見えないかも、、、かも、じゃなく実際そうか。でも、好きなんだよなぁ。

サッカーってもともとはアングロ・サクソンゲルマン民族が、古代、戦争の時、討ち取った敵の部族の首を蹴りあったコトに由来するという。
要するに、これほど「原初的衝動」みたいなのを呼び起こすスポーツはないワケで、イングランドの古めかしいサッカースタイルはそういう意味で、往時をもしのばせてくれて面白いと云えまいか、と。
スポーツをスポーツとして純粋に楽しむというよりは、骨の随から文系男子の悲しさ、基本的に「ネタ」として見るオレみたいなヤツにとっては、イングランドのサッカースタイルは実に好ましい。

技術の粋を尽した複雑精妙、千変万化な攻守のワザの数々を愛でるのも楽しいが、ワザはなくとも、稚気愛すべき、武骨な気持ちだけのぶつかりあいみたいなのをシンプルに楽しむというのもアリだろう。

何事も難しく考えたくなく、作為をこらさず、ありのままの姿を楽しみたいオレ的には合っている。そういうコトかも。。。


……なんて思った直後、ルーニーがボールの奪い合いでエキサイト、ディフェンダーのヒカルド・カルバーリョの金的を踏みつけ攻撃して一発レッドカード、退場。
予想どおり、お互い足らないところを必死こいてしのぎあう、それなりに見どころ多かった接戦。そこに水をさしたのが鉄砲玉きどりのルーニー

こいつはすさまじく才能あるストライカーだけど、オーウェンみたくバロンドールを獲れる日は来ないと断言したい。大舞台で自制がきかない選手に真の大物はいない。無冠の帝王にもなれない。早晩、ぜったい自滅する。
イングランドにはしばらくこいつ以上のフォワードが出てくることはまずないから、点取り能力だけは今後も期待する、つうかせざるを得ないけど、才能的には今夜で見限った。

鉄砲玉はしょせん鉄砲玉。「使い捨て」される運命のようだ、残念だけど。
8年前のベッカムの場合は、名うての策士シメオネにうまくハメられた面が強く、同情の余地もあったが、今回はひとりで勝手にキレて暴走、ばかりか、男同士なら真剣勝負で絶対にやってはいけない反則ワザを仕掛けた。情状酌量の余地はない。主審の前で、相手選手の股間に、不用意に足を置くだけで重大問題だ。

もともとルーニーは好きな選手じゃないし、今回のイングランドエリクソンの意味不明な選手選考はじめどうしようもない面ばかり目立ってたから、さすがのオレも見放した。。。
まぁ、もともと周りの皆さんがアッズーリはじめラテン系を応援してるので、オレはあえて対抗して、アングロ・サクソン+ゲルマン系を応援してたというだけなんですが。。。

ポルトガルが勝利したのは残念ながら当然の帰結かと。今日のイングランドは、ファンであるオレから見ても、勝つべき戦い方をしていなかった。

いかな勝負だろうと、何でもいいから負けなければいいというモンじゃない。
そんなコトを思わされたゲームであった、、、って、あまりにもつまらないのでほとんど意識飛んでたんだけどさ(爆)