オランダVSラトビア

ほんま、オランダってチームは一昔前の阪神タイガースみたいや。先制点決めると調子乗るけど、勝ち越されたり追い上げられるとダメダメ。弱腰の典型みたいな球団やったモンな。ま、いまのポスト星野阪神はヴェンゲル就任後のアーセナルばりにリニューアルされたかもしれへんけど、とにかく「勝負弱い」コトでは世界最高やった。
でも、だから好ッきゃねん! 嫌いになれへんねん! って、ほとんどマゾかって呆れられるほど、ダメトラを応援してきた阪神ファン。かく云うオレも(かなり軽症ながら)そのひとり。そやさかい、オランダサッカー見ると、他人事や思えへんねん。あいつらはワイらの同類でんねん!  
……とまぁ、えーかげんなヨタ吐いてますが、格下相手で調子づいた時のオランダほど強いチームはあらしまへんからして。それこそ、今日の題名どおり、皆さん、「見とった通りじゃ!」

慣れない大舞台での連戦に、さすがに疲れの見えるラトビア“さわやかイレブン”(<たとえ古すぎ)、*1奮戦は遠くおよばず、ゲームは完全にオランダペース。前半途中まで、ボールこそキッチリ美しく支配できるものの、ゴールがなかなかキメられなかったが、1点もぎとったら絶好調に。サポーターのオレンジ軍団がわいわいがやがや、ドイツVSチェコ戦の状況を知らしてくれて、イレブンをガンガン後押し。気づけば、ファン・ニステルローイがあっけなく2得点。
後半も一時カウンターを喰らった以外はオランダ優位は動かず。ダメ監督アドフォカートもさすがにこういう時は采配を間違えず、オーフェルマース、マカーイスナイデルとイケてる交代。終わってみれば3-0で楽勝。考えてみりゃ、オランダ人もゲルマン系、この人らにもゲルマン魂つうか、弱者いじめ得意な一面はあるハズなんだよね。土地柄のせいか、集中度がドイツや北欧ほど強くないってコトなのかも。あまり人種で語るべきじゃないんだけどさ。
あと、キャプテンのフランク・デ・ブール、やっぱ見ていて落ち着きあって、イイなぁと。コクーは世界最高のユーティリティ・プレイヤー、これほど頼りになる男はいないってくらい、常になくてはならない人だけど、実のトコ、キャプテンやるにはチト「怜悧」に過ぎるつうか、覇気に欠けるんだよな。オレ個人はキャプテンはダーヴィッツでもイイんだけど、今のチームだとまとまらないだろうね。今大会はこのままフランクで行けるトコまで行ってもいいんじゃないかなぁ?
予想どおり敗退はしたけどラトビアはホント、いいチームだった。ラフプレイはほとんどせず、クリーンな全員守備&攻撃で千載一遇のチャンスにカウンター仕掛ける、見ててすがすがしいサッカー。パハルスはサザンプトンで見ていたので知ってたけど、9番の新星エース、ヴェルパコフスキス、こいつはマジ、化けそう。
あとは名前が読みにくくてさァ、もゥ。最後、いきなりトニー谷が出てきた日にはごっつぅ驚いたわ。え? ライザーンスで、さいざ〜んす……こりゃまた失礼いたしました!


*1:いちおう説明しとくと、元巨人・水野在籍時よりずっと以前の、蔦監督率いる徳島・池田高校の通称。