今西錦司

最近、自分の「原点」を探るべく、高校時代に偏読した本を読み返したりしているのだが、その中で当時はまだ隆盛だったネオアカ本、村上龍坂本龍一「EV.Cafe」(講談社文庫)ってのがある。その中で河合雅雄が引用している日本が誇る碩学今西錦司の有名な発言がコレ。今西センセイの著作もわからないなりに読んだモンだ。東大学閥への反抗心旺盛で、いちいち東大の学者がやることをいちびるような姿勢がオモロい京都大学一派というだけで肩入れしたくなる。
まぁ、オレはボンクラなんで難しい科学の学説や現代思想については語るもおこがましいのだが、学生時代まではいろいろ背伸びして、わからないクセに小難しい本を読もうとしては挫折したモンだ。それでも、自分にとって「使えるフレーズ」みたいなモノだけはメモとかとらなくとも頭にはインプットされたりして、で、今も雑談とかの席上で使えたりできている。オレにとっては、知識だの教養だのはめったやたらに詰め込んでもムダなモノ。てめえが必要と感じた分だけ取り入れたらいいのであって、あとは日常生活でどのように活かせるかだけが勝負だと思う。情報は状況に対応するための「道具」であればいいんだよな。
「EV.CAFE」自体はいろいろ感慨深い一作ではあるので、またいずれ触れると思います。まぁ、オレをネオアカ嫌いにした記念すべき一作でもあるんだが。
坂本龍一の当時のトンガリ君ぶりが可笑しい。後日アホアホマンになっちまうクセに(爆)お茶の間向けバラエティで、ウンコ付きパンツ穿いて飛び跳ねてみせたオスカー受賞者って、世界でも教授ひとりやと思う。