正月は、濃いヒトばかり、生まれ落ち。

<今日は何の日:出来事関連>
・1905年(明治38年):乃木希典将軍、旅順開城。
なんつっても『二百三高地』(80年)。仲代達矢の悲愴感過剰な演技、くどすぎるさだまさしの「防人の詩」ばかり印象に残るのがむかつくが。

・1955年(昭和30年):前穂高岳東壁にて、登攀中の三重大生(19)がザイル切れで滑落死。その後、事件時使用していたナイロン・ザイルと従来の麻ザイルの是非をめぐり、ザイル論争が起こる。
この事件をもとに、井上靖が「氷壁」を発表。増村保造監督、菅原謙二山本富士子野添ひとみ主演で、大映が映画化。後年の増村の代表作『妻は告白する』(61年)の元ネタでもある。
・1969年(昭和44年):奥崎謙三、皇居の新年参賀天皇にパチンコ発射。「ヤマザキ天皇を撃て」事件。
ゆきゆきて、神軍』で奥崎ファンになった方は『神様の愛い奴』でも。


<生誕>
★著名人
檀一雄(1912〜76)
享年63歳。女優・壇ふみの実父。緒方拳・松坂慶子競演の『火宅の人』(86年)で、映画界の火宅野郎・深作欣二監督がその人生を映画化。壇ふみは同作で主人公の母役だったが、正直、「火宅」なキャラとは程遠い……。
野間宏(1915〜91)
享年75歳。左翼思想プロパガンダ監督・山本薩夫による『真空地帯』(52年)があまりにも有名。ガキの頃、TVでオカンと一緒に見るハメになり、「学のない百姓兵士は、大学出のインテリ兵士をいじめたンやで!」と知りたくもない解説を受けたせいで、今に至るまでトラウマ映画の1本となった。。。


★映画監督
ツイ・ハーク
伊丹万作

……昨日に続き、濃し。ツイ・ハークは香港のスピルバーグ……もっとも、仕事スタイルは三池崇史以上らしい(爆)。
万作は伊丹十三の実父である夭折の天才。おそらく戦後も存命であれば、少なくとも現役時はクロサワもかすむ巨匠となっていたであろう。山中貞雄と並び、フィルムが残ってないのが残念な巨匠のひとり。

★俳優その他
立川談志
津川雅彦
天本英世
古谷一行
さとう珠緒

……だからさ、「濃い」んだってば! 
マーシー津川なら荒井晴彦のねちねちぐちぐち節炸裂の『ひとひらの雪』(85年)、天本/死神博士ならなんつっても岡本喜八つぁんの『殺人狂時代』(67年)。古谷一行は……興味なし(おぃおぃ)
あと、たまおッちって最近見かけないけど、消えたの?