菅原文太『仁義なき戦い』(笠原和夫脚本/深作欣二監督)

言わずと知れたヤクザ映画の代名詞、東映実録路線の頂点を為し、その後香港ノワール、はたまたクエンティン・タランティーノらにも影響を与えた一大巨編シリーズ第1作。男なら観ずに死ねるか!(<本雑記の常套句)
今回は、組のいざこざで敵に回ったなじみの組長のタマをとる(=殺す)羽目になった主人公・広能(菅原文太)が、シャバの名残りおさめに女を抱く場面から。

広能とけい子の荒々しい情交。
広能の目にはついさっきまでの陽気さはなく、ただひたすらに女の肌を貪り尽くす激情に燃え上がっている。
けい子「ね……ちょっと……もっと静かにやってよ……!」
広能「……あとがないんじゃ、あとが……」

……ま、週末ですから(しれッ 
なお、コレ、笠原和夫センセイのシナリオ集仁義なき戦い幻冬舎アウトロー文庫)からの書き写しなんで比較的あっさり(?)してますが、本編だとカラミはもっと濃厚、でも、どうにもわびしいムードぷんぷんで、やるせないです。


そんなわけで(どんなわけだ?)、本日より、いよいよ欧州サッカー最高峰、ユーロ2004開幕! いよいよ、本物の「仁義なき戦い」がきって落とされる。今回の題名のセリフは、特にポルトガルチェコ代表に捧げます。ネドヴェドルイ・コスタよ、とれぃ、とったれぃ!!


あ、そうだ。蛇足ながら、呉出身の後輩に聞いた話なぞ。
広能のモデルになったM氏は現在堅気な商売をされてるわけですが、そのM氏が仕事関係の話だかで後輩の父親に逢いに来たそうです。で、リビングに通されたM氏、平然とテーブルに両足をのっけて、タバコふかしてたそうな(笑)やっぱ、極道はちゃうね。
あと、コレは広島出身の方は御存知の話みたいですけど、広島を仕切るK組の組長邸宅付近は警察の盗聴よけに妨害電波を出してるとか。そのせいで付近に行くと車のラジオも聴けなくなるとか。ホントなんですか? ホントなんだろうな〜(怖)。
「極道は、遠くにありて、思うもの」……思わんでいいですか、スミマセン、兄貴!