いしだあゆみ『阿修羅のごとく』(演出:和田勉/高橋康夫)

http://www2.nhk.or.jp/tv50/archives/0211/d_asyura.html 
目下絶賛放映中のNHK朝の連ドラてるてる家族』の長女、TVドラマ史上に残るイケてないオナゴっぷりで茶の間をひかせた挙げ句に吐いた、ブチキレ台詞を一言ピックアップ。
それぞれに事情を抱えた4人姉妹(加藤治子八千草薫いしだあゆみ風吹ジュン)が老父(佐分利信)の愛人騒動を発端に、寄りて触りて集っては、ツノ突き合わせる葛藤劇。
(いずれビデオで確認しますが)「ウチは凸凹家族よねぇ……」てな、四女・風吹ジュンのつぶやきに、三女・いしだあゆみが食ってかかるという一幕。
もちろんコレ、言わずと知れた向田邦子作品。ダジャレ帝王ワダベン*1超イヤガラセ演出が炸裂するドラマの本作、オレは小学生の時に家族で一緒に見たのだが、画面に漂うどんよりした空気が、いまだにトラウマで忘れられません。
昨年BS−2で再放送されたので久々に見直したが、ガキの時分には理解不能だったオトナならではのイヤラシさ、多少はわかるようになったので、プンプン臭ういやげ風味が最低でも5割増し。参ったまいった。いや、マジ傑作ですけどね。昨年公開された森田芳光監督の映画版は見ていないので確言はできないが、たぶん、オリジナルのこっちのほうがオモロイんじゃないかね? ま、どっちにしろ、ヤ〜な世界なのは間違いないでしょうけどさ(諦笑)
♪ふぁぅあぁぁぁん、ふぁふぁふぁふぁぁぅぁぁん、ふぁふぁふぁ、ふぁふぁふぁ、ふぁふぁふぁふぁふぁん……(<トルコ軍楽のつもり)

*1:いま見直すと、ドラマとしてのまとまり具合とか、全体のクオリティは高橋康夫の演出する回のほうが上だと思うが、ベン親爺の演出って、各所各所のこけおどし方とか「不快な迫力」ありまくり。とにかくオシ強すぎで、アクふんだん、見れば好き嫌いはおいといても、とりあえずネタにはできるレベルの代物ではあって。バックで選曲意図も意味も不明なままYMO「ライディーンが何度もかかる場面は、正直発狂しそうになるけどな。