イアン・カーティスな気分の夕べ。

AC/DC「ギター殺人事件」/ディープ・パープル「ベスト」/ヴァン・ヘイレン「1984」/「ナチュラル・ボーン・キラーズ サントラ」(パティ・スミス「ロックンロール・ニガー」のみ)/ポップ・グループ「ウィー・アー・オール・プロスティテューツ」/ジョイ・ディヴィジョン「サブスタンス」「クローサー」/ノイ!「1」「2」/クラフトワークアウトバーンツアー」
夕刻までうだうだ。BGMは上記のとおり。ポップ・グループ以外は通して聴かず、オキニの曲だけ拾い聴き。ナラビだけ見てると一瞬高円寺系?……なんて洒落た感じはしねぇ、ただのロックヲタな高校生みてぇ(爆)
ただ、いつもながらイアン・カーティスのくぐもった声にはどうにも引き込まれるモノが。駅のプラットホームで聴いてたら、思わず電車に飛び込んでしまうんじゃないかと思うくらい(苦)頼りなさげ、所在なさげ、落ち着かなさげ……いつも陰気にひとりでぼんやり考え込んでいるようなただずまいが伝わってきて、なんともイイんだな。
今年一部で評判を呼んだ『24アワーズ・パーティ・ピープル』はオレも試写にもぐりこんで見たけど、イアン・カーティスのシーンだけはのめりこんで見てしまいました。自殺するシーンとかあっけなくて、かえって印象的で(事実の再現らしいけど)。
マイケル・ウィンターボトムって監督自体は、以前からどうにも胡散臭さばかり感じるので正直好きじゃないんだが、本作は悪くない。気恥ずかしい、というよりテキトーとしか思えん構成とか、別に評判ほど感心する出来じゃないと思うんだけど、そんな出来不出来だのを超えた、ほんの一時期だけ盛り上がった小さなコミュニティへ向けられたナンとも“ヌクい”目線が微笑ましい、そんな作品じゃないかと思う。中原昌也氏も書いてたけど、才人ロビー・ミュラーキャメラはやっぱし何気なくも素敵だしね。ファクトリー周辺に思い入れある人にはたまらん作品なのは間違いなし。いわく言い難いビミョーさがたまらん、って感じでしょう。