ついていけない。

クドカン脚本、小泉今日子松岡昌宏競演のマンハッタン・ラブストーリーの第1回目の特別再放送をうっかり見てしまい、ついさっきまで猛然とナニか書いてやろう! と意気込んでいたんだが、なぜか、冷めてしまった。
正直に申し上げれば、いまの私が必要としているドラマでは全くなかった、ってコトですかな。「スピリッツ」あたりでたまに載る、懸賞で当選した新人作家の読み切り漫画を読んでいる気分になった。まぁ、TVの帯ドラマなんてそんなのばっかし、今さら驚かないけど。


キャストは悪くないんじゃないですか? キョンキョン老け込みぶりは「なんてったってアイドル」時代を知る人間にとっては、わかっちゃいても見るたび衝撃ではあるけど、ある種、それなりにいい「崩れ方」かもしれないし。踊りまくるミッチー王子及川光博)には笑えなくはないし。あくまでも引いた目、しょせん「飛び道具」としか思ってないとはいえ、オレ、ミッチーとかGacktとか、「嫌い」でもないので。あとは……ノーコメントにしときましょ。


とにかく、どうにも「安い」よね。「安い」から悪い、とは全然思わないです。面白がれなくはなかったし。ただ、オレ的に「好み」でもないし、必要としているモノでもない、というだけ。
もしかすると、オレは人間自体がたぶん「安物」なので、ドラマや音楽くらいには「奮発」したいだけなのかもしれません。


いずれにせよ、ドラマでも邦画でもJ-POPでもナンでも、リアルタイムで享受できる国産モノに、あまりにも共感できないコトが多くなりすぎています。職業的危機感なぞはとっくに通り過ぎ、今はただ、どうすればこんな状況から抜け出すことができるか、つらつら思い惑うばかりです。
真剣に見てしまうのはマジで、サッカーだけですな。
かくて今夜もオレは、「世界の中心で愛を叫ぶ」……叫んでますとも、聞こえませんか、貴方の耳には? 
え、引用したベストセラーですか? 当然、読んでませんし、今後も読まないと思う(冷血)。柴咲コウ主演、行定勲監督で映画化されるらしいですが、それでも見ないかもしれませんな。最高の組み合わせとは思うけどね。
なげやりな夜が、まったりと更けてゆきます……。
BGMはコバーン先生「ブレックファスト・イン・ニューオーリンズ、ディナー・イン・ティンバクトゥ」。