OKI「ミュージック・マガジン」2003年8月号『めかくしプレイ』の発言より

Q(松山晋也氏、元「スタジオボイス」編集長):大学時代にレゲエ・バンドをやってたらしいけど、レゲエは演奏そのものは難しいと思いますか。
A:うん、難しいね。というか、レゲエの演奏は正しいと思うんだ。結局、音を埋めてゆくか、音を削ってゆくかの違いなんだけど、レゲエのようにシンプルで太い音作りこそが正しいと思う。チャラチャラしたギターソロなんてやってちゃダメだよ」(略)

湘南生まれ(!)ながら、自らのルーツ、アイヌの伝統楽器トンコリを用い、新たなる音楽世界を創造するミュージシャン、OKIさん。先日、NHKピーター・バラカンの音楽紀行」で見て以来興味津々だったのですが、とある筋から氏のライヴ映像を見せてもらい大興奮。レゲエ/ダブ+アフロ・ポップを基調としたぶっといビート効きまくりのバンドサウンドに、トンコリの玄妙なる調べが不思議にも見事に絡むその音世界、若者からお年寄りまで確かにノレる、ゆるやかなグルーヴがサイコーで。プロデュース作、安東ウメ子さんのアルバム「ウポポ サンケ」も欲しくなりました。ウメ子さんの歌唱も、えも言われぬ深みと味わいがあって、イイんだよな〜♪