今宵はゴージャス美女の絵巻物ライヴです。

歌姫キリロラと八木美知依艶姿*1が天才・ホッピー神山らと共にステージで競演! VJも凄かった!

<キリロラコンサート『カ・タ・リ・ウ・タ』>

@駒場エミナース

開場18:30/開演19:00/前売り¥5,000(お菓子、お茶付き。前売りはチケットぴあ、ローソンチケット、イープラスなどで)
キリロラ(唄、ピアノ)/八木美知依(21弦箏) /岡部洋一(パーカッション) /坂本弘道(チェロ、ノコギリ) /野田説子、早川順子、豊明日美(笙)、皇元咲人(踊り)、生西康典(映像)/
ホッピー神山(ピアノ)

覚え書きを少し。。。
近未来風の巫女(?)といったたたずまいで神秘的に舞い唄うキリロラさんの唄を絶妙に盛り上げた、後半のホッピーさんと八木さんのピアノ&箏の旋律があまりに素晴らしく、いまだ耳に残って離れず。
八木さんの演奏はいつもの即興主体、前衛的なフレーズが炸裂するスタイルとは一味ちがい、今回はあくまでも「ポップ・ミュージック」。その枠のなかで八木さんでしか弾けない<ハイパー箏>が果たす、叙情的ながらも研ぎすまされた特異な存在感といったものを余すところなく体感できた感じ。

坂本弘道さんの千変万化なフレーズを紡ぎ出すチェロ、岡部洋一さんの地鳴りのごときタフでいて妙趣あふれるパーカッション、そしてなんといってもシンセサイザーでは出せない神々しさをかもしだす笙の音色が印象的で。

前半はホッピーさんは後方で一部キーボードでサポートしていた模様。後半はギリシャ人(?)のような衣裳でピアノで登場、同期音を駆使した緻密にして閃きあふれるサウンドで魅了。

全体的に八木さんの箏、そして笙を主体に、語弊を恐れずにいうなら、エレクトロ・ポップに雅楽等日本ならではの伝統音楽の要素が巧みにフィーチャーされた「和風ケイト・ブッシュ」のようなウタモノとでも申しましょうか、、、とにかく面妖特異な音世界で興味が尽きず。
箏や笙といった純邦楽の楽器がどこまでもモダンに聴こえたあたりにポイントがあったかなと。

キリロラさんは冗談抜きで叶美香も逃げ出すようなゴージャスなスタイルと美貌の方。長い肢体をのびやかにゆらめかせ、ステージ狭しと舞い唄う姿を見ていたら、フェリーニ映画のヒロインのように見えたり。
特に後期の傑作『そして船は行く』に登場する月の顔(ムーンフェイス)の美女を思い出した。あるいは、『甘い生活』のアニタ・エクバーグのようにも。意識されているんでしょうか、はたして? ホント、しつこいけど、往年のフェリーニならぜったい興味を示した女性ではないかと思います。

生西康典さんの万華鏡のごとき玄妙不可思議なVJがないぶん、ライヴほどの迫力はないかもですが、キリロラさんのソロアルバム「カ・タ・リ・ウ・タ」で、このあたり体感していただけるかと。。。

とにかく、一言でいって、まさに絵巻物のごとき、雅びやかな演奏で、素晴らしいライヴでした! 機会あればぜひとも次回も行きたいものです。今後の展開にも様々な可能性を感じられる音世界であり、ステージであったなと。撮影してたけど、DVD発売とかあるのかな? ライヴフィルムも買う価値ありですわ、アレなら。

……それにしても、山口小夜子様(!!)はじめ、きれいなおんなのひとがたくさんいて、うれしかったです、まる(<結局、小学生以下な感想)


*1:艶女」(アデージョ)ではない!