『座頭市物語』第4話「縛られ観音ゆきずり旅」

三隅研次だ! 太地喜和子だ!! いや、草野大悟に須賀不二男、峰岸徹まで出てるぜッ!! その前に和田浩治藤原釜足か…って何故にこう出演者が豪華なんだw

原作:子母沢寛
脚本:浅井昭三郎
監督:三隅研次
音楽:富田勲
制作:勝プロ/フジテレビ


座頭市勝新太郎
お駒:太地喜和子
どんでん半次:和田浩治
堂守の喜助:藤原釜足
あや:植条左洋子
下倉仙十郎:峰岸隆之介
橋部の勘五郎:須賀不二男
妙見の新八:山本一郎
助川の吉兵衛:小田部通麿
木俣の久六:草野大悟
ほか

記憶にあった以上の傑作で拍手。三隅研次監督の殺陣は誰よりもシャープなのは周知の事実だが、太地喜和子はじめ主要キャラ全員の活き具合から話の運びからスピーディかつ情緒あふれて見事。痛快時代劇としての完成度ならシリーズでも最高レベル。
三隅研次こそ世界最高の剣劇映画監督。つくづく早世が惜しい。カツシンは訃報に接したとき一時錯乱したという話も納得。三隅監督の大映時代劇を拝んでしまうと、正直ほかの監督のチャンバラじゃ物足りなくて困ったりするほどだもんなぁ。しかもチャンバラだけじゃない天才ぶりも見せた方だったのに…。
ややマニアックに監督の才気などを見る以前に、時代劇として完成度が高いのは言うまでもない。今後、TVシリーズの『座頭市物語』を初めて見る方には、まずは本作からチェックをオススメしてしまうかも。