文化の日にはイエス!

、、、別に意味ありません。単にCDの山の上にあったので(笑)

危機

危機

音質面では圧倒的に、国内オンリーの紙ジャケよりもやっぱりライノ・ニュー・スタンダード・リマスター・シリーズだよなぁ、絶対。唯一、CDを出し入れしにくいのが難。。。
ビル・ブルフォードの重量感のない、軽〜い感じのドラムがいい味出してる。ボーナストラックの「アメリカ」とか聴くと、イエスって本来的に泥臭いロック・バンドだなぁ、とも思う。スティーヴ・ハウボブ・ディラン狂で、カントリー・テイストなギターも聴かせてくれるが、やっぱどうにもクラシカルなニオイが隠せなくて、時折歯がゆいのだが、それもまた味だなぁ、と。個人的にはギンギンにロックしてる「ドラマ」でのプレイが一番好きだけど。
リレイヤー

リレイヤー

続けて聴いてみる。一番目立つのはもちろんパトリック・モラーツの縦横無尽なキーボードだけど、アラン・ホワイトの硬質なドラムも猛烈にカッコいい。ビル・ブルフォードと続けて聴くと、現在に至るイエスの音を支えたのはクリス・スクワイアのオシ強すぎるベースに拮抗し得た、徹頭徹尾ロック・ドラマーなホワイトの貢献度、最大級に賞賛すべきだなぁ、とも。
何度も書いてるように、ドラマーとしてはブルフォードのほうが断然好きだし、「リレイヤー」もブルフォードが入っていたら思いっきりジャズ・ロックになってさらに聴きどころが増したのでは、、、とよく妄想するが、実際のところはホワイトの存在抜きにはあり得なかった作品ではあるんだろう。七色の音色でブァァ〜ッと覆い隠すようなモラーツの存在感に気圧されるように、ハウあたりはキレキレのプレイで対抗、本人も認める最高の演奏を聴かせてくれるが、このハウのギラギラしたプレイを支えたのもホワイトのドラム。とにかく、一音一音、叩き出す音に迷いがないのがイイよね。潔い。特に「錯乱の扉」はホワイトの長いドラマー歴のなかでも突出してるんじゃないだろうか? マジで本作のプレイはベタほめしてあげたい。
、、、とか言いながら、「サウンド・チェイサー」を聴くと、ビル・ブルフォードならもっと面白くなったかも、、、とついつい嫌みな妄想も一瞬抱くオレ(汗)この曲だって、まさにホワイト様さま。彼の微塵のゆるぎもない安定感、さらにとんでもない重量感でもって変拍子を叩きまくるプレイがあってこそ、成立してるのにねぇ。すみません、ホワイトさん。
、、、やっぱり80年代クリムゾンが最強最高と思ってしまってるあたりに根本的な間違いがあるのか、と、おのれのプログレファンとしての立ち位置そのものを反省してしまったりするのであった。。。