一家に一枚、大判コバーン♪(、、、もうええっちゅうねん)

ザ・チャリティ・オブ・ナイト

ザ・チャリティ・オブ・ナイト

ブレックファスト・イン・ニュー・オリンズ ディナー・イン・ティンバクトゥ

ブレックファスト・イン・ニュー・オリンズ ディナー・イン・ティンバクトゥ

個人的に、コバーンはやっぱりこの2作!
、、、恥ずかしながら、<じゃずじゃ>等で紹介されるまでブルース・コバーンという人を知らなかった。カナダ人の音楽家ニール・ヤングジョニ・ミッチェルくらいと思い込んでた。あ、ブライアン・アダムスもか。
学生時代は映画だけにのめりこんでて、「ミュージック・マガジン」なんて超有名音楽雑誌も読まず(「クロスビート」は読んでたが<笑)、音楽情報全般にうとかったせいもあるが、それにしても。
それはともかく、<じゃずじゃ>でコバーンの存在を知って、早速探したら、たしか渋谷のタワレコで試聴できて、それで出だしの5秒ほど聴いてぶっとんだ。こんなカッコいいフレーズ弾いて、ダンディな歌い方をする音楽家がいるのか! と感激した。その日からコバーン信者と化した。
世間ではコバーンというと、どうも名作「雪の世界」の印象ばかりが強すぎるのか、いまだに雪景色が似合うフォーク・シンガーという認識がほとんどな様子。ところが、アホなプログレ野郎な自分の場合、最初の出会いが「ザ・チャリティ・オブ・ナイト」、しかも1曲目「Night Train」だったモンだから、コバーンはシンガー以上に超絶ギタリストというイメージで、コレはいまだに抜けない。後追いで旧作を聴き直したが、自分の場合は正直言って、初期2枚のフォークな傑作にはほとんど思い入れはない。いや、傑作と思うけどね。
まぁ、出会い方の問題でしかなかったんだろうけど、とにかくオレにとってコバーンは「カナダの怒れる社会派シンガーで超絶ギタリスト」、それでいいと思っている。「雪の世界」の印象だけでコバーンを語るのは片手落ちもいいところなハズだから。今回、<カナディアン・シンガー・ソングライター>と銘打って、紙ジャケがリリースされるのは喜ばしいが、反面、<カナダ人フォークシンガー>という紋切り型のイメージでとらえられるとしたら、それは残念至極、遺憾の極み。コバーンはフォーク歌手じゃないんだってば! コバーンがホントに凄い存在になるのはココからなんだからさ!
、、、後追いがエラそうに講釈しても説得力ないかもだが、コバーンの本領が発揮されるのは80年代に入ってから、アルバムでは「Inner City Front」(1981年)からじゃないだろうか? 80年代、社会派シンガーとして活動を展開し始めてから、音楽家としても幅は格段に広がり、名実共にスケールのでかい人になったんである。
コバーン作品はちょうど今頃、秋から冬の深夜に聴くのが一番ハマるのだが、80年代の諸作は昼間に聴いてもガツンとくる。ゴリゴリ、ロックしてるから。その意味でもよく聴いたなぁ、ホントに。
一時聴き狂ってたのは「Stealing Fire」(1983年)「Big Circumstances」(1988年)。スティック(!)をフィーチャーした<フォーク・パワー・トリオ>編成の頃の作品。その集大成「LIVE」(1990年)の「Tibetan Side of Town」の名演を聴いてみなせぇ! キレキレですよ! 鼻血どころか耳からも出血しそうだってばよ! 
Live

Live

嗚呼、ホント、マジでカッコ良すぎるぜコバーン様! 一度でいいからナマで見たいなぁ。。。
なお、上記2作、アマゾンを見たらお手頃価格で出てた。中古屋では最近あまり見かけないから、保護しておくのもテかも。ただ、「ブレックファスト〜」に9800円(!)なんてキチガイ価格つけてるの、マジで狂ってるね。ぼったくりもいいトコだぜ! 逝ってよし!(<死語)