『ジャッカルの日』

吹替を放映したのはメチャ久しぶりじゃないかな? 上京してから一度見たくらいだったような?
配役はジャッカル(エドワード・フォックス)=野沢那智、ルベル警視(ミシェル・ロンズダール)=稲垣隆史てな競演。
『ER 緊急救命室』だとカーターの富豪親父VSアンスポー部長という組み合わせだな(笑)こっちはドラマ中では顔を合わせもしないが。。。
ナチさんファンなんで史上最強の暗殺者映画の主人公もナチさんってなハマりまくりとは思う(ブルース・ウィリス主演のリメイク『ジャッカル』もナチさん!)が、アラン・ドロンあたりとキャラがかぶった感じに聞こえてしまう面がなきにしもあらず。
そういう意味では、たしか昔見たバージョンでは納谷六朗さんあたりがやっててしっくりきた、、、って曖昧な記憶があるんだが、『ナバロンの嵐』と混同してるのかな? エドワード・フォックスってシリアスな役も似合うけど、本来的には軽妙飄然としたキャラと思うので。。。

稲垣隆史のミシェル・ロンズダールはキマッてた。外見はもっさりしまくりで、どこまでも地味なのに、驚異的な仕事師てな役どころ、絶妙にこなしてて素晴らしい。

大臣役は家弓家正さん。重々しくもウィットがにじむあたりが素敵。
殺伐たるムードに妖しい色気を添えるモンペリエ伯爵夫人(デルフィーヌ・セイリグ)が鈴木弘子、スパイのデニース(オルガ・ジョルジュ・ピコ)が日野由里香か。
ジャッカルの変装を見抜けない新米警官はフィリップ・レオタールだったのか。ゴダール映画とかフランスの性格俳優も出まくりなのが嬉しいね。
最近のテレ東『お昼のロードショー』、CM量が増える一方、おかげでおなじみの名場面、ジャッカル潜伏先のホモ男の口封じするシーンなどがカットされてたりして、一度見てる人間じゃないと話が飛んでわかりにくかったかもしれないが、まぁ、わりかし放映用再編集もうまくいってたほうかな、と。

いやぁ、やっぱりイイなぁ暗殺者映画って。いかがわしいけど、ものものしくて、凄みがあって、男気があって、ハラハラドキドキ、ぞくぞくする。「ゴルゴ13」マニアなオレにはたまらんジャンルですばい!

……あ、リメイク版の『ジャッカル』はサイテーだったけどね。細かいトコで最新兵器使ったりとか工夫も見られるんだけど、いかんせんブルース・ウィリスじゃやっぱ非情なキャラは出せないよなぁ。あの映画でよかったのはマチルダ・メイとか女優陣、あっけなく射殺されちゃうジャック・ブラックくらいだったな(爆)オープニングタイトルもカッコいいんだけど、カイル・クーパーならもっとよかったかも。。。