ベルトルト・ブレヒト『死刑執行人もまた死す』

反ナチ映画の金字塔にして、国境を平然とまたぎ超えた真のコスモポリタン派大巨匠フリッツ・ラングの代表作。

「Aに語ればBに知れ、BはCに告げる。CはDに、DはEに、EはFに、そしてGは……ゲシュタポだ」

なんて、名優ウォルター・ブレナンがヒロイン(アンナ・リー)に告げるセリフが有名ですわな。
オレは脚本家・高橋洋師父が自作8ミリ『ハーケンクロイツの男』で引用した冒頭のハイドリヒ総督独壇場のシーンにシビレまくり。

「そこの者ッ、ぬぁにをぉぉごちゃごちゃ、いぎたない言葉でこそこそしゃべっておるかッ! よいかッ、ここではドイツ語のみが話されるべきなのだッ! ドイツ、ドイツ、ドイツ! レジスタンスのブタどもめ、目にものみせてくれるわッ! いざスコヴァへ向かえッ!」