マイク・オールドフィールド

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記者「最近のロック界には興味はあったりしませんか? たとえば、スミスとか……」
マイキー「スミス? 誰だい、それ?」

……もちろん、知ってるクセに、嫌味を云ったのである。
元祖「ひとりでできるもん!」ミュージシャンマイク・オールドフィールド。あらゆる楽器を完璧に演奏、多重録音を駆使して、たったひとり、おのれが力のみで、唯一無比なる世界を創造する究極の自己完結型アーティスト。
今回の名言、記憶では「クロスビート」のインタビューより(1990年前後)。マイク様、孤高の人すぎるゆえか、インタビュー自体、あまり読んだ記憶もないのだが、当該雑誌では、さすがは天上天下唯我独尊、いつでもどこでもわが道を行くビッグマウス炸裂であった。まさに、「Bigmouth Strikes Again」! てなもんで。
ロック史に残る超名盤にしてヴァージン・グループ発展の礎を築いたとされるメガヒットアルバム「チュブラー・ベルズ」を世に出した、リチャード・ブランソンに対しても云いたい放題。

「ブランソン? ああ、あのクズか! こないだ、オレの女に手を出しやがったから、屋敷から叩きだしてやったぜ! いまの自分があるのは誰のおかげだと思ってやがるンだ? あの恩知らずめが!」

……多少、脚色が入っているが、リチャード・ブランソンと喧嘩別れしたのは事実である。
90年代の「チュブラー・ベルズ」とも云うべき傑作「アマロック」以降は、「チュブラー・ベルズII」「同・III」など過去の焼き直し的な作品やイージーリスニングにやや流れた観ある作品が目立って、ファンといえど正直云って評価しにくい面もある。しかれども、あの天下無双のフィンガーピッキングだけはいまだ健在、うなりをあげて高みに達する至高至尊のギタープレイと泣きのメロディを聴きたくて、機会あるたびにお世話になってしまう。
マイク・オールドフィールドこそ、わが最愛のミュージシャンである。オレが無人島に持っていきたいアルバムは、「インカンテイションズ/呪文」、コレに尽きる。死んだら棺桶にも入れてくれ、頼んだぜMY LOVE!(<誰だい、それ?)まぁ、とりあえず、オカンとダチさん、頼みまっさ。