まるで、たけし版『座頭市』のクライマックスみたいな。

本日はチームテクニカル。昨日のジャパニーズ・ドールに続き、泡踊り、じゃねぇや、阿波踊りですか。続けざまに繰り出される足技手技、まるであたかも、山田風太郎描くところのくの一のようじゃッ! ほうびじゃ、ほうびじゃ、ほめてとらせいッ!
……しかし、技術面ではロシア以上かもと感心・感銘こそすれど、「感動」はないんだよな、なぜか。あけすけな物言いになるが、動きは見事すぎるくらい見事でも、「美しさ」や「優雅さ」には欠けるからだろう。
妙なジャパネスク回帰趣味には、昨年話題を呼んだ、北野武主演・監督版『座頭市』のクライマックス、祭り囃子+タップダンスのシーンを思い出させる。アレは劇場で見ててたしかに楽しくて拍手喝采ものだったんだけど、「感動」までは正直なかったんだよな。シンクロはやっぱり、「美」的側面で優越するモンがないとキツいと思うんだよなぁ。大和撫子には体型的にまだまだ、キツいんだろうか。同じ国民だけに、オナゴならずとも悔しいけど。
ロシアや東欧のコは見てて、どこか身ごなしが優雅に見えるんだよねぇ。超一流の振り付け師でもついているんじゃないの? やっぱり、テクニカルな面だけじゃなく、見栄えも重要視されちゃうんじゃないかなぁ。
ちなみに、キッチリ見てなかったけど、新体操の日本代表のコの振り付けもたけし版『座頭市』をイメージしたモノだったそうな。おぃおぃ、いつからヨーロッパでウケる日本人像=ビートたけしになったんだ? 絶対、コンセプトの出発点として間違ってると思うぞ? あちらの日本人に対するイメージは結局、せいぜい、クロサワ映画のサムライはたまたゲイシャで止まっていると思うんだけどなぁ。よく知らないけど、もうちょっと研究の余地があるような気がするね、うん。