「エリック・ロメールなんざ、今関あきよしにすぎん」

ダチに電話でムリムリ馬鹿話してて、話題になったネタ。一部誌上再現。ダチからはてめえのヨタは「けなし芸」の極致と評されました。
以下、シネフィルを自認する向きは読まぬが吉。ただのヨタなんで、反論なぞは御無用に。オレはウェブ上では議論はしない主義、基本的に直接知己を得た方とのみ、腹割って話します。


(略)
「そっか〜! ロメールロリコンだからな〜!」
「そや! でも、今関みたくロメールハメ撮りはせぇへん。あのオッサン、もぅ勃たへんから、眺めてヨダレたらすだけ、ただの“視姦”魔やねん!」
ゴダールは?」
「あんなん、ただのボンボンやないけ! スイスの金持ちの息子やろ? ボンボン・ボンクラやっつぅねん。しょせん、天皇に勲章もろてヤニ下がってるエロ親爺や」
カンヌ映画祭潰した革命家じゃないのか?」
「じぶんで映画祭潰しときながら、20年経ったら平然と自分のシャシン出品しとるねん。変節漢もエエとこや。まぁ、それでこそ映画監督って感じやけどな。ほんで記者会見で云うコトがええねん、『いや〜、アラン・ドロンと私はこの数十年、フランス映画を支えてきたわけだが……』」
「(爆笑)トリュフォーと一緒になって、ヌーヴェル・ヴァーグやって、思いっきり潰してるやん! 支えてない、ささえてない」
トリュフォーは改心してフランス映画を立て直したモンな。恋のエチュードなんて立派なシャシンやもんなァ」
「でも、ゴダールはたしか、『あいつが映画撮るのは、女優とヤリたいだけだッ!』って非難してるぞ?」
トリュフォーにしてみりゃ、お前に云われたないわ、って。同じコトメチャクチャやってるやん!(笑)つうか、「兄弟」やったりするんちゃうの? そういうのは批判する気ないけど(笑)
でもな、ゴダールってな、ありゃエロい女優選ぶ眼力だけはすごいな。デイヴィッド・リンチと双璧や!」
ゴダールのマリアとか陰毛撮ってるだけじゃん!」
「あれはでも、エエ作品やろ? いつもギャグとエロを忘れない、つぅトコがゴダールのエエとこや。それでこそ、映画監督やっちゅうねん」
「男性ホルモン出し切ってる顔してるもんな。頭禿げ上がっちゃってるし」
「いいじゃん、オトコじゃんじゃんジャン=リュック! ゴダールゴダールで、オレは好きなんやで。だって、笑えるし、オモロイもん。
アレでマイケル・ムーアの批判とか余計な政治的発言せぇへんだらエエんやけどな。アメリカのやるこた何でも気に入らんってだけ、立場が違い過ぎるからな。
でも、カンヌ映画祭の会見での発言以降、青山真治のボケとかが調子に乗って、『ムーアなんてただのデブ!』とか何とかわめきだしおったんがメチャむかつくねん。アホか、ムーアがデブやったら、お前なんて北九州の田舎モン、しかもゴダールとは雲泥の差、タダのハゲやんけ!」
「おぃおぃ(笑)」
「情けないっちゅうとんじゃ。ゴダールとか名のあるヤツの尻馬乗るしか、批判の論陣張れへんってのがな。アホかっちゅうねん。マイケル・ムーアてめえの映画使って、体張って命がけで世界の悪党ブッシュと戦ってるちゅうねん。
青山でもハスミでも誰でもエエけど、最近の映画人で何か物事正そうと運動したヤツなんておらへんやろ? 青山なんて何の役にも立たん映画撮って、たまにちまちましたゼニもろて、コじゃれた雑誌で駄文垂れ流して悦に入ってるだけやろ? そんなんでエラそうにムーアの批判したって何の説得力もあらへんのじゃ! 
ま、だからこそ、青山もポスト・ヌーベルバーグのフランスのバカ若僧監督どもも、過去の偉大なる映画史の縮小再生産の出来損ないみたいなモンしか撮れてないわけやけどな。ンなヤツに三島賞やったり、わざわざ文化人に仕立てて、金ピカな存在に仕立てようとしたりするのは、まさに愚の骨頂つうもんや」
「でも、観客の側がそういう勿体つけた存在つうかさ、『付加価値』ある存在を求めてる現実は明らかにあるだろ? だから、そんなコト怒っても仕方ないだろ?」
「そうや。オレもそれはわかってるねん。だから、辛いねん……(泣)」
(つづく)