ビバ! 名画座魂!:1990〜1995

まずは誰のためでもないオレのための回顧記録、ベストテンでふりかえるわが映画遍歴。今回は学生時代に通った名画座で見た作品のベストテンなぞ。
手帳等に見た映画の記録は一応つけていたのだが、大学1・2・5年当時の備忘録が出てこない。てなわけで、1992・1993の両年、3・4年生時に見た映画が中心になってしまったが、まぁ、いいよね。
で、選んでみたのが以下のリスト。個々の作品のクオリティじゃなく、あくまで名画座体験」として印象に残っているモノなんで、そこんとこよろしくです。
1位には洋画・邦画とも最初に行った名画座とその作品を選んだが、それ以下は特に順番は関係なし、思い出すままに書き出したのみ。しょせん70年代生まれの若輩者の悲しさ、例えば大塚名画座上板東映といった伝説の名画座にこそ行けなかったが、銀座文化・文芸座・ACTミニシアター・大井武蔵野館にはホントお世話になりました。
アテネフランセとかフィルムセンターにも通ったりしたけど、正直、いわゆるオフシアターや映画祭会場に漂う独特のよどんだ(?)空気は、今に至るも苦手だったりしますな。マニアがかもしだす臭気というか、レアものを鵜の目鷹の目で漁ることだけに夢中な人種独特の異様な熱気がたちこめているのがたまらなくイヤで。もちろん、その場にいる時点でオレも偕老同穴のムジナ、しょせん同類だろうが、素に返ると気恥ずかしくはなるわけですよ*1
せめて邦画旧作くらいは昔ながらの映画館で、あんパンでもパクつきながら、リラックスして楽しみたいと願うが、そんなかつての庶民の娯楽すら、今では難しくなったとは、時代の流れとはいえ、悲しい気持ちがいたします。



<洋画>
1:『三つ数えろ』(ハワード・ホークス)1990年4月・於銀座文化
2:『インテルビスタ』(フェデリコ・フェリーニ)1990年12月・於三鷹オスカー
3:『シナのルーレット』(ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー)1992年3月10日・於ドイツ文化センター
4:『ふるえて眠れ』(ロバート・アルドリッチ)1991年?・於アテネ・フランセ
5:『ステップ・アクロス・ザ・ボーダー』(フレッド・フリス主演)1991年?・於バウスシアター
6:『タクシードライバー』(マーティン・スコセッシ)1992年2月10日・於シネマアルゴ新宿
7:『馬鹿宣言』(イ・チャンホ)1994年?・於三百人劇場
8:『アレクサンダー大王』(テオ・アンゲロプロス)1992年4月14日・於ACT-SEIGEIシアター
9:『ブルーベルベット』(デイヴィッド・リンチ)1990年秋?・於五反田シネマ
10:『グレムリン2』(ジョー・ダンテ)1991年1月?・於早稲田松竹




<邦画>
1:『乱れる』成瀬巳喜男)1990年春・於並木座
2:『江戸川乱歩全集・恐怖奇形人間』(石井輝男)1992年11月26日・於大井武蔵野館
3:『暖流』(増村保造)1992年2月9日・於大井武蔵野館
4:『眠狂四郎無頼剣』(三隅研次)1991年5月?・於ユーロスペース
5:『妖刀物語・花の吉原百人斬り』(内田吐夢)1992年7月12日・於フィルムセンター
6:『恋人たちは濡れた』(神代辰巳)1993年?・於亀有名画座
7:『関の弥太っぺ』(山下耕作)1992年5月22日・於文芸座2
8:『明治侠客伝・三代目襲名』(加藤泰)1992年3月2日・於高田馬場パール座
9:『東海道四谷怪談』(中川信夫)1992年7月21日・於ACTミニシアター
10:『子連れ狼』(全6作オールナイト)1994年?・於浅草東宝



*1:まぁ、人外鬼畜な試写族つどう試写室もかなり気色悪いんだけどさ。