広尾、早稲田・神田川沿い

早朝からネットで調べもの。もぅ、いいかげんにしたい。
予定外のコトながら、先週に続き広尾・有栖川宮記念公園へ。今日はバカ歩きじゃなく調べもののため、初見参となる都立中央図書館に赴く。国会図書館よりは快適な環境だが、今回はせっぱつまっていたのでダラダラ居座らず、お目当てのネタがなかったとわかるや、即座に退出。逆方向から出たので、先週回らなかった坂を歩くコトに。木下坂、北條坂あたりをさくっと散策。もともと武家屋敷の一角だった丘陵部が、いまや毛唐、もとい外国人と金持ち然たる人種が行き交う高級住宅街に。閑静な住宅街自体は好きだし、そこのお上品な住人の皆様に憧れもするが、やっぱ我が身を顧みればいささかヒガミ心も生じてしまい。
イライラしていたせいで、再び広尾から地下鉄に乗ってしまい、乗り換えに思いっきり手まどうコトになった。早稲田まで出るのだから、麻布十番まで歩いて、南北線乗り換えで飯田橋まで出るべきだったのだ。結局、日比谷線丸ノ内線半蔵門線と3度も乗り換えるハメに(……)。
実質1時間くらいかかって早稲田大学図書館に着く。ところがココでもお目当てのネタは見つからず。
腐り気分で久々にキャンパスに足を踏み入れた。途端、つむじ風が起こり、イチョウの葉がヒラヒラと大量に舞い落ちた。通りすがりのカップルは顔見交わして「わぁ、素敵♪」なんて具合に黙って微笑みあってたが、こちとらはますます、身も心もたそがれるた気分になり、苦笑い。いってぇ、誰の演出だよ。
演劇博物館もいちおう覗いたが、かすりもしなかった。かつて「ラウンジング」と称してだべりまくった、思い出の商学部ラウンジも政経ラウンジも、サークルが強制退去されたせいで閑散たる風情で、覗き込んでみて溜息。大隈重信像こそ変わらねど、法学部校舎も建て替え中、正門トイ面でぶかっこうな姿さらしてた第二学生会館も姿を消した。卒業以来もう8年、景色もそりゃ変わるよな。
マンガ図書館にも資料があるかも、と思い鶴巻町まで足を伸ばすが、これまたアテはずれ。神田川沿いをとぼとぼ帰る。と、昔の堰跡の公園に、なぜか今まで知らなかった、長々とした石段を見つける。椿山荘そびえる丘陵部から急激に落ち込む崖につくられたモノらしいが、どうして学生時代に見つけておかなかったのか、我ながら不思議な、まさにオレ好みなスポット。灯台下暗し、というより、当時のオレがあまりに不精すぎたってコトだろうな。神田川沿いはなぜかほとんど近寄らなかったのだ。不肖てめえの8ミリ映画は、ココを使って『エクソシスト』意識しまくりのシーンでも撮るべきだった、などと夢想にふけって石段を登り下り。
先日も来た胸突坂横の見事に紅葉した大銀杏をスナップ写真におさめてから帰路についた。あの大銀杏はホントに見事だった。今日は結局、コレを見るために外出したのかもしれないな。
問題のネタ探しは結局、近所のブックオフと書店で終わった。まぁ、こういうのは行かないとわからないモンだから仕方ないやな。