ミックとデイヴ

題名にしたい曲が思いつかなくなって久しい。ホントは深夜、雨の止み間にふさわしい曲がないものか? と、つらつら頭のデータバンクを探ったのだが、ダメ。つうわけで、手元にあったデイヴィッド・シルヴィアン主導のJAPAN復活ユニットから。
このユニットの同名アルバム、個人的には偏愛する一作だが、シルヴィアン色がやや強すぎ。つうか、セッション中も諸事独裁しまくりで他のメンバー3人共激怒、ついに決裂したいわくつきのレコーディングだったらしい。道理で、全体にやや生硬というか、いびつな印象もあるってわけで。なかでも、ミック・カーン奏でるベースの音が異様に絞られているのは痛すぎる。べ〜んぶぃ〜ん、ぼぃぃぃ〜んと腹の底にびんびん響く、あの唯一無比なるフレットレスベースの音なくして、なぁにがJAPAN復活ユニットだっつーの!  
シルヴィアンは最新作が発売されたばかり。実弟ティーヴ・ジャンセンとは共同レーベル立ち上げたりと現在は復縁したようだが、カーンはいまだに彼が許せないらしく、<Rain Tree Crow>以降絶縁しているハズ。今でもタッグを組むべきアーティスト同士だと思うんだけどねぇ。惜しいね。
なお、先の<Rain Tree Crow>のレコーディングの際のエピソードは92年だったかに「ロッキンオン」でシルヴィアン&フリップ結成関連記事で読んだネタ。市川哲史氏が電話インタビューでそのへんツッコんでるのね。