アトレティコ・マドリーVSバレンシア戦

試合結果はあえて書きません。つうか、勝敗はどうでもよし。某サイトでは「歌うアホウ」呼ばわりされてる“さすらいのハードロッカー”、ブルゴス兄貴の目立とう精神ムキだし、キャッチングも飛び出しも全てがあぶなっかしいセービングに一喜一憂できるだけで、アトレティコ・マドリー戦は万事オッケー。広島ファンもビックリなトレードマークの真っ赤な野球帽、そこからはみ出た長髪なびかせて、何でもないシュートでもいちいち横っ跳びキャッチング&ナイスな落球! おまけに今季はイタリアでの出稼ぎから久々に本家に帰ってきたシメオネ叔父貴が若頭に復帰、攻守の要となってピッチ駆け回り、随所で狡猾、いや体張ったオーバーアクションで相手からカードぶんどりまくりです。新入りのイバガサも売り出し中の鉄砲玉トーレスともども、イキのいいトコ見せてくれてるし。この雄姿、引退したヘスス・ヒルのオヤジにも見せてやりてぇや、なんて思ってたら、なんだ来てるよスタジアムに。
ちなみに、マドリーのチームというと、やたらレアル・マドリーの悪行ぶりが伝えられますが、実はかつてフランコ総統直々にバックアップ受けてたのは、前身は元空軍部隊サッカーチームのアトレティコらしいですね。まぁ、レアル・マドリーフランコにうまく取り入って、カタルーニャ弾圧のお先棒担いだのは事実みたいですが。
 バレンシアは久々にゲームを見たけど、相変わらず実にあぶなげなく守り固めて、徹底的に組織だった戦いぶりですな。各選手がいちいち自分に与えられた仕事をわかっててしっかりこなす堅実なプレイ、スペインのチームとは思えん。イタリア的でもあるけど、ほとんどドイツっぽく見えたりもしますな。また監督のベニテスはんと来たら、まぁ糞真面目そうなツラ下げて、コト細かく指示出して、まぁあの忙しそうなことどーや。そんな中でもアイマールだけはひとりだけ際立ってます。可愛い顔してエゲツないプレイもごっつぅキメよる。パス出しといい、足技といい、見ててほれぼれしますわ。もっとも、キーパーのカニサレスはいっときほどの安定感はなくなりましたから、最終ラインまで突破されたときは不安でしょうけどな。ピカピカしてるのは髪の毛だけで、プレイじゃなくなりましたわ。



台風が近付いてきたようで、風が強まってきました。朝から勝手に盛り上がってきた気分もいよいよクライマックス(?)。まぁ、今回は上陸はしないので大したことはないんだけど、少しばかりワクワクしてる自分が我ながら可笑し。