Bruce Surtees(サーティーズ? サーティース??)アカデミー賞授賞式の日に、偉大すぎるキャメラマンが……。70年代を代表する、「漢」を撮り続けた漢であった。
アカデミー賞とは結局、1974年『レニー・ブルース』でノミネートされた以外、縁がなかった。やはり『ダーティハリー』『アルカトラズからの脱出』等、クリント・イーストウッド主演作が印象的すぎる。イーストウッド作品以外でも、ドン・シーゲルと組んだジョン・ウェインの遺作『ラスト・シューティスト』、さらに「悪党パーカー/犯罪組織」の映画化『組織』やジーン・ハックマン主演『ナイトムーブス』など、70年代の名作を手掛けている。
サミュエル・フラーの問題作『ホワイト・ドッグ』もブルース・サーティーズだった。イーストウッドと組まなくなってからはどうも振るわなくなったようだが、トム・ベレンジャー主演『野獣教師』なんてB級アクションでも手堅くイイ仕事してた。しかし、『ビバリーヒルズ・コップ』もサーティースだったのか? 把握できてなかった。
暗闇と言えば真っ先に思い出す名手。まだ74歳だったのか。早すぎるよな…(哀)
【クリント・イーストウッド作品】
1968:マンハッタン無宿(camera operator)1970:真昼の死闘(camera operator)
1971:白い肌の異常な夜
1971:ダーティハリー
1971:恐怖のメロディ
1972:シノーラ
1972:荒野のストレンジャー
1976:アウトロー
1979:アルカトラズからの脱出
1982:ファイヤーフォックス
1982:センチメンタル・アドベンチャー
1983:ダーティハリー4
1984:タイトロープ
1985:ペイルライダー
【その他】
1972:猿の惑星・征服1972:ミネソタ大強盗団
1973:組織
1974:レニー・ブルース
1975:ナイトムーブス
1976:ラスト・シューティスト
1978:ビッグ・ウェンズデー
1981:ホワイト・ドッグ
1983:卒業白書
1983:バッドボーイズ
1986:サイコ3/怨霊の囁き
1996:野獣教師