サカキマンゴー&ガジュマル・アンサンブルの無料ライヴまで見られるというので、上京して見学に行ってみた。
遅ればせながらザックリとレポート。残念ながら、「ザックリと」しか語れない展示内容だった。コレクション展というにはあまりにも小規模すぎたのだ。民族楽器はたしかに物珍しかったが、とうよう御大のコレクションの本領はSPレコードにあったハズ。それらが殆ど飾られてなかったのはかなり失望させられた。在京ならまだしも、こちとら一応遠路はるばる出向いたわけなので、余計にガッカリしてしまったのだ。
「レコード・コレクターズ」で大鷹俊一氏が紹介された内容以上でも以下でもなかった。都内の方であれば行ければ行くに越したことはないのだろうが。
どうにも解せなかったのは、ほかにも展示室があったのに一番環境が悪そうなところに押し込められてるような風情があった点。別の展示室でやってた絵画展、見るからに卒業生だか関係者だかのもので見るべきものがなさそうだったのに、そちらのほうが重要視されていた感じだったし。
スポンサーなり支援者がつかなかったから致し方なかったのだろうか? いずれにせよ、せっかくのコレクションを寄贈したというのに、アレだけ冷遇された風情ではとうよう御大本人も納得がいかなかったであろうことは想像がつく。
今回のコレクション展では、主催者側に対してはいつになく徹底して肯定的に、愚痴めいたことなどはロコツに書いたりはしなかったようだが、実際は忸怩たるどころでは済まない思いがよぎったんじゃないだろうか。こんなことならミュージックマガジンも自分自身も元気なうちにやっておくべきだった…などと後悔もあったのではないか。
…無論、会場にも展示自体にも、怨念めいたものは漂ってはおらず、実際、自分も現地にいる間はコレクション現物を見られた喜びに浸っていたりしたのだが、思い返すとアレではまだまだ、納得がいかない。
サカキマンゴー&ガジュマル・アンサンブルのライヴが素晴らしかったので、肝心のコレクション展もそれ以上のモノが見たかったという思いになってしまったのかもしれない。
ミュージック・マガジン社は業界人から寄付を募ってでも、改めてコレクション展を開催してほしい。アレじゃダメだ、まだまだ過ぎる。
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