再結成ポリス・ライヴ！ - 士はおのれを知る者のために死す

ＮＨＫハイビジョンで放映してたのでチェック。現役バリバリなスティングはともかく、近年はサントラ制作者になってたスチュアート・コープランド、還暦超えたアンディ・サマーズと演奏面で不安な面もあったのだが、よくよく考えたらもともとテクニシャンな連中なので、ヘタレな音を出すワケはないのであった。杞憂でしたな。

３人とも全体に遊びを入れたり音数が多めで、円熟の境地といった演奏ぶりだった。しかし、どっか物足りないところも。それはやはり、「疾走感」と「緊張感」。初期はもちろん、シンクロニシティ・ツアー等、映像やブートで視聴してきた音とはどこか違っている。巧さだけが前面に出過ぎて、味はあるけど、かつてあったワクワク感はないという。いや、演奏自体はかつてみたくハシりすぎたりもせず、充実の内容と思ったし、個人的にも楽しめたのだが、やっぱり昔のアルバムにあったようなギラギラ感はなくなっていて。ストーンズとさほど年齢が変わらなかったりする連中だけど、ストーンズのほうがまだまだ全然ギラついてるのは、単にバンドの芸風の違いなんだろうか？
まぁ、いずれにせよ、今さらながら個人的には見に行かなくてもよかったライヴだったかも？　と思えたりもした。単なる負け惜しみかもですが...