本日、高崎にてコクー久々の日本国内公演!!!

hibiky2006-10-27

☆10/27(金)

@高崎「高崎シティギャラリー コアホール」

午後7時開演

<高崎五夜 第4夜 中村明一 & Kokoo 虚無僧尺八リサイタル>

KoKoo:中村明一(尺八)、八木美知依(二十絃、箏、ヴォーカル)、磯貝真紀(十七絃、ヴォーカル)

一般 2,500円(全席自由)、友の会会員 2,200円(税込)/問い合わせ:高崎シティーギャラリー(office@takasakicitygallery.jp)

昨日のセットリストです(プログラムより)。

<第1部:虚無僧尺八と箏曲の世界>
1.「鶴の巣籠(つるのすごもり)」中村明一ソロ(尺八、以下同じ)
2.「薩慈」(さじ、※じは慈にくさがんむり)中村明一ソロ
3.「千鳥の曲」八木美知依&磯貝真紀

<第2部:邦楽最先端!−Kokoo>
1.「タルカス変奏曲」*八木美知依(20絃箏)&磯貝真紀(17絃箏)
2.「ムーンチャイルド」*八木美知依(20絃箏)&磯貝真紀(17絃箏)
3.「光速不変の紙ひこうき」*八木美知依(箏)&磯貝真紀(17絃箏)
4.「ゴジラのテーマ」*八木美知依(箏)&磯貝真紀(17絃箏)
5.「paraselene −幻月−」*八木美知依(20絃箏&ヴォーカル)&磯貝真紀(17絃箏&ヴォーカル)
6.「Song of the Steppes」*八木美知依ソロ(箏&ヴォーカル)
7.「Zoom」*八木美知依(20絃箏&ヴォーカル)&磯貝真紀(17絃箏&ヴォーカル)
8.アンコール:「Fairy Tale」*八木美知依(20絃箏&ヴォーカル)&磯貝真紀(17絃箏&ヴォーカル)

昨日のライヴでは、かなり時間をかけて入念にリハーサルされたこともあってか、構成はもちろん、音響面は練りに練られていて、おそらく個人的には今まで見たなかでは最高の音質でライヴが楽しめたように感じました。

尺八と箏のトリオという最小限のユニット、しかも調整が難しい邦楽器のトリオでの演奏でありながら、さすが結成11年目を迎えるKokoo、皆さん息のあったところを見せて、一糸乱れぬながらも、決して肩肘は張らせない、悠揚迫らぬスタンスで演奏を展開。
八木さんがいまだに日々研鑽を重ねているという流麗なトリルの妙技に改めて感嘆。会場からも驚嘆の声があがってました。

八木さんの場合はようやく慣れてきたせいもあるのでまだ免疫はあったのですが、今回が初見となる中村明一先生のどこで息継ぎをしているやら全くわからない尺八の吹きっぷり、すらりとした立ち姿で平然と太い17絃箏をかき鳴らしていた篠崎真紀さんの演奏にもついつい見とれてしまい。

演奏中は咳払いひとつもなく、観客は息を詰めるように真剣な眼差しで見入りっぱなし。多くは中高年以上、御老人の姿が目立ちましたが、エレクトリックでハイパーな最先端邦楽の目新しさ以上に、どうやら皆さんの妙技にすっかり参って、惚れ惚れされていたようです。
楽曲は全体に尺八のソロはじめ、実はかなりモダンな装いなわけですが、日本人ならどうにも心和む音色の邦楽器で、超絶技巧の演奏を間に当たりにできて、感動を覚えたという具合だったようです。 *1
「タルカス」は複雑な曲展開ながらも親しみやすいメロディのせいか、御老人の方も身を乗り出して聴くという具合。
続く「ムーンチャイルド」の時は、どうやらアルバムで聴いて曲を御存知の方だったのか、明らかに70ぐらいの方なのに、
「これ、いい曲なんだよ!」と連れの方に語ってたりして、可笑しかったですね(笑)クリムゾンの名前なんて絶対御存知ない方とお見受けしたんで。。。

終演後、会場の感動をあらわすかのように、サイン会に多くの方が列をつくり、ロビーはなかなか壮観に。
コクーは早ければ年内にもレコーディングに入る予定があるとのことですが、来年にも都内でライヴが拝見できるとありがたいですね。


*1:もっとも、ブラジルからいらしていた御年配の一団の方は、ここまでモダンな邦楽は記憶になかったらしく、かなり驚いていた模様。