中華屋名曲喫茶Vol.11

毎月恒例、なんちゃってDJも早くも6回目! 今回は新年度ということで、都に上京してきた夢多き若き男女に捧げる、極私的N.Y.名曲集!、、、ってニューヨーク・パンクの曲ばっかになっちまったのは偏りもいいトコ(苦笑)

1.ジョン・カーペンター「ニューヨーク1997」
B級ホラー&アクションの巨匠カーペンターは、自らシンセサイザーでほぼ全作音楽を手掛けることで映画マニアの間では有名。楽譜は読めたりしないらしいが、簡素ながらも覚えやすくて味わい深い(でもやっぱり安っぽい!)スコアは通もうならせる出来映え!
映画自体の解説は省略するが、個人的にはカーペンターの最高傑作と断じたい傑作アクション! ぜひ御一見を! 
ちなみに、セプテンバー11直後、テロリストがジェット機でビル突入というヒントを得た映画のひとつではないか? と批判されたことも(放映自粛作品のひとつだったハズ)。そんなシリアスな内容じゃ全然ない、力がほどよく抜けまくった愉快痛快なB級娯楽映画なんだけどねぇ。。。

ニューヨーク1997 完全盤

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ニューヨーク1997 [DVD]

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2.ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース「ハート・オブ・ロックンロール」
80年代を代表するお気楽極楽チョ−王道ロックンロール・バンドの言わずと知れた代表曲。こーゆーノリノリ軽快なシンプルなロックナンバー、今では珍しくなっちまって悲しいねぇ。。。
ハート・オブ・ロックン・ロール ザ・ベスト・オブ・ヒューイ・ルイス・アンド・ザ・ニュース

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3.ソニック・ユース「クール・シング」
N.Y.音楽シーンを代表する、芸術的なギター・ノイズの饗宴で鳴らす至高のロック・バンド。個人的には同じくN.Y.、インディーズシーン出身の映画作家ハル・ハートリーの傑作『シンプルメン』で、主人公らが踊り狂うシーンのバックで流れていたのが強烈な印象に残る、わが青春の1曲! 
当時オレの周囲の映画仲間でロック好きな後輩の家にいくと、まず間違いなく、ポール・ウェラープライマル・スクリーム、モーフィン、ジョン・スペンサー・エクスプロージョン、ヨ・ラ・テンゴ、そしてソニック・ユースのアルバムが絶対転がってたモンだ(苦笑)懐かしいなぁ、甘酸っぱいなぁ。。。

GOO+20<デラックス・エディション>

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4.ルー・リード「ロミオ・ハッド・ジュリエット」
N.Y.が生んだ最高のロック詩人、ルーが愛する都市を題名にした傑作アルバム、冒頭を飾るチョー名曲。
ロブ・ワッサーマン(エレクトリック・アップライト6弦ベース)、マイク・ラスケ(サイドギター)、フレッド・マー(ドラム)と鉄壁のバックを擁して、悠然と淡々と、しかしどこまでも熱く歌い上げた珠玉の曲集に感涙! 個人的にはリアルタイムではこのあたりから追いかけはじめたので、ヴェルヴェッツや70年代の名作群よりも実は最近の活動のほうに思い入れがあったり。。。

NEW YORK

NEW YORK

5.スザンヌ・ヴェガ「ルカ」
近年日本でも問題化する児童虐待を唄った名曲中の名曲。いかにも線が細そうな容姿に弾き語り主体の繊細なアレンジとか弱げなイメージがあるが、その後、年々堅実さを増したスザンヌ・ヴェガは、シンガーソングライターの鑑と呼びたい女性。

孤独(ひとり)

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6.パティ・スミス「ロックンロール・ニガー」
N.Y.パンク最高峰の怒れる女性ロック詩人、ライヴでも定番の超過激ナンバー。世界でも究極の差別語を絶叫連呼、歌詞読むとさらにぶっとびもん(苦笑)
今回はあえて(?)クエンティン・タランティーノオリヴァー・ストーンのコンビで話題となった問題作のサントラから選曲。鬼才トレント・レズナー選曲による多士済々のナラビ、見るだけで瞠目もの。

ナチュラル・ボーン・キラーズ

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7.トーキング・ヘッズ「ヘヴン」
N.Y.パンクシーンから躍り出たアメリカでも史上稀に見る才気派バンド、トーキング・ヘッズの金字塔にして、究極のライヴ・フィルム『ストップ・メイキング・センス』の2曲目を飾る佳品。デイヴィッド・バーンのギターとベースのティナ・ウェイマスのふたりだけによるシンプル極まりない演奏だが、ほとんど「演歌調」なメロディに歌詞が泣かせまくる。ちなみに、異能ジャズシンガー、ジミー・スコットによるカヴァーもあり。

ストップ・メイキング・センス<完全版>

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  • アーティスト: トーキング・ヘッズ,デビッド・バーン,クリス・フランツ,ティナ・ウェイマウス,A.グリーン,J.ハリソン,M.ホッジズ,B.イーノ,A.ビリュー,S.スタンリー
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2000/04/26
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8.ブロンディ「ハンギング・オン・ザ・テレフォン」
N.Y.パンクきっての歌姫デビー(デボラ)・ハリー率いるポップ・バンド、78年発表の出世作「恋の平行線」冒頭を飾るノリノリ曲。クリス・スタインのうなるギターソロは、彼が尊敬するギタリスト、ロバート・フリップを彷佛とさせたりと、どこまでも軽い曲調にもかかわらず、演奏面でも聴きどころは多い。

恋の平行線(紙ジャケット仕様)

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9.クリストファー・クロス「ニューヨークシティ・セレナーデ(アーサーのテーマ)」
名古屋・栄のタワレコで叩き売られてた信頼のブランド・ライノによるN.Y.をテーマにした名曲のコンピ盤より、MTV世代にはあまりに懐かしい哀調ただよう大ヒットナンバー。かぼそい美声に似合わぬ丸顔ぽっちゃりのシンガーソングライター、クリストファー・クロスはこの曲があまりに売れすぎたせいで一発屋扱いされていたりするが、実際はキャリアも実績もしっかりある人。

New York Songs

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ミスター・アーサー [VHS]

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10.テレヴィジョン「マーキー・ムーン
N.Y.パンクを象徴するロック史に残る名曲。ヴェルレーヌをもじった名字を持つトム・ヴァーレインの陰影に富んだ虚無的イメージ濃厚な歌詞にピッタリハマる、ほとんどメカニカルなまでの単調さで繰り返されるギター・カッティングは一度聴いたら忘れられない。
なんとリスナーがたまたま20代だったせいか、この曲を知らない人がほとんどだったのに驚愕! 音楽の聴取のされ方、あまりにも変わってきたのかも。。。
マーキー・ムーン

マーキー・ムーン