やぁやぁやぁ、ここで会ったが百年目…古今東西、自選チャンバラセレクション!

1.『座頭市 千両首』池広一夫/主演:勝新太郎若山富三郎
2.『薄桜記森一生/脚本:伊藤大輔/主演:市川雷蔵勝新太郎
3『宮本武蔵 一乗寺の決斗』内田吐夢/主演:中村錦之助
4『大殺陣工藤栄一/主演:里見浩太郎
5.『十兵衛暗殺剣』倉田準二/主演:近衛十四郎、大友柳太朗
6.『魔界転生深作欣二/出演:沢田研二千葉真一若山富三郎、緒方拳、丹波哲郎
7.『ドラゴン・イン 新龍門客棧』レイモンド・リー/武術指導:チン・シュウタン/出演:レオン・カーフェイ、ブリジット・リン、ドニー・イェン
8.『コナン・ザ・グレートジョン・ミリアス/主演:アーノルド・シュワルツェネッガー
9.『グレート・ウォリアーズ 欲望の剣』ポール・ヴァーホーヴェン/主演:ルトガー・ハウアー
10.『デュエリスト−決闘者−』リドリー・スコット/主演:キース・キャラディン、ハーヴェイ・カイテル
次点:『グラディエーターリドリー・スコット
キャプテン・スーパーマーケットサム・ライミ

チャンバラファンなら基本的に三隅研次作品は必見と決まっているので、無謀ながらあえて除外(おぃおぃ)。『子連れ狼』シリーズ(特に『子貸し腕貸しつかまつる』は何をおいても必見か?)、市川雷蔵の『眠狂四郎』シリーズ、はたまた『斬る』はじめ“剣”三部作あたりは、子々孫々に伝えたい日本の宝ではないかと。となれば、座頭市』シリーズも同じく全作必見なんだが、こちらは数が多すぎるので、とりあえず、勝新太郎VS若山富三郎(当時は城健三朗名義)の兄弟対決、チャンバラ史上最高峰の名勝負が見られるシリーズ屈指の1作を選んでみた次第。
あとはまぁ、リストとしては順当すぎというか、さして面白くないナラビで失礼。アラカンも大河内も知恵蔵も月形も、黒澤明三船敏郎の『用心棒』『椿三十郎』も入ってねぇぞ、なんてツッコミを自分でも入れたくなるが、スミマセン! 戦前や50年代のチャンバラ黄金期の作品も多少は見てますが、しょせん若僧の悲しさ、どうしてもてめえが名画座等で見た大映東映作品に思い入れがあるんで、趣味的に偏ってしまうんでござんすよ。なんつっても、TV時代劇が原体験、カツシンは最初TVで見た世代なんでね。



海外からは正直、まだてめえ自身、探索不足どころの騒ぎではないが、チャンバラが見せ場になってる印象に残った作品をピックアップしてみたということで。80〜90年代香港・台湾で最後の徒花のごとく量産された、いわゆる“古装片”、武道アクションでは、ハッキリ言って日本の剣劇も吹っ飛ぶような、観客の度胆を抜きまくるトンデモアクション連発だったりするが、しかれどもクンフーものと区別つけがたい面あり。てなわけで、とりあえず一番好きな1本だけ特にチョイスした次第。ビデオスルー作品があまりに多く、劇場で見られたのが少ないせいもある。『侠女』はじめ巨匠キン・フーの作品も外した。こちらはオレなぞが挙げるには僭越かなということで(マジ)。
サム・ライミの『キャプテン・スーパーマーケット』はムリムリ挙げてみた。クライマックスの骸骨軍団とのバトルシーン、どう見てもチャンバラやってるとしか見えなかったので。日本の時代劇や香港アクションにも目配りしているというヲタク、ライミならではの名(迷?)シーンじゃないかな、ありゃ。
昨年来、よほど気が進まぬかぎり、あえて劇場新作チェックを控えるようになったこともあって、チョ〜話題作『ラスト・サムライ』も見逃しているが、いかな運動神経抜群なトム・クルーズであろうと、しょせん(日本人よりは)腰高な白人の悲しさ、日本刀振り回してもいまいちキマらないんじゃないかという先入観あり。そんな中、実は何気に男気映画大将なリドリー・スコットは、チャンバラ撮らせると特に抜群じゃないかと。『グラディエーター』はドラマ部の演出はともかく、剣闘シーンは文字どおり血湧き肉踊り、最高! 苦手なジャンルに手出しなぞせず、ずっとチャンチャンバラバラふんだんな史劇超大作撮って欲しいぞなもし。
(つづく)