21日追加分。雨の日に見たい映画は？ コレはたくさんあるかもしれぬ。もっとも、雨の日だから雨のシーンがあればいい、というわけではなく、要は「湿り気」をどう感じさせるか、というのがポイントのような気がする。あるいは、閉鎖的な環境に閉じ込められた感じのモノで、どこまでも静謐で内省的な作品とか。そんな意味では、イングマール・ベルイマン作品なんてしっくりきそうな気配。
「湿り気」を追い払うために灼熱の砂漠が舞台の映画をあえて見るのもテかもしれない。愚生はあまりそういう気分にならないのだが。雨の日にはやはり雨の日が舞台背景となった映画を見たい気がする。何故かと言えば、気取って言うなら、「我が身、内にも雨ぞ降る」だから……（＜引用まちがってるかも）。そんなわけで、以下の作品の多くは、印象的な雨もしくは霧のシーンがある映画である。なんとなく気分で選んだのも入っちゃってるけど。
●『ブレードランナー』『ブラック・レイン』リドリー・スコット
●『惑星ソラリス』『ストーカー』『サクリファイス』アンドレイ・タルコフスキー
●『霧の中の風景』『こうのとり、たちずさんで』テオ・アンゲロプロス
●『雨に唄えば』スタンリー・ドーネン
●『シェルブールの雨傘』ジャック・ドゥミ
●『世にも怪奇な物語』ロジェ・バディム／ルイ・マル／フェデリコ・フェリーニ
●『ソドムの市』ピエル・パオロ・パゾリーニ
●『殺しが静かにやってくる』セルジオ・コルブッチ
●『木靴の樹』エルマンノ・オルミ
●『サスペリア』『インフェルノ』ダリオ・アルジェント
●『雨の中の女』フランシス・コッポラ
●『許されざる者』『マディソン郡の橋』クリント・イーストウッド
●『アギーレ・神の怒り』ヴェルナー・ヘルツォーク
●『暗殺の森』ベルナルド・ベルトルッチ
●『まわり道』ヴィム・ヴェンダース
●『ディア・ハンター』マイケル・チミノ
●『刑事ジョン・ブック 目撃者』ピーター・ウィアー
●『マクベス』『フランティック』ロマン・ポランスキー
●『バーディー』『エンゼルハート』アラン・パーカー
●『レインマン』バリー・レヴィンソン
●『リバース・エッジ』ティム・ハンター
●『セブン』『パニック・ルーム』デイヴィッド・フィンチャー
●『エド・ウッド』ティム・バートン
●『ティファニーで朝食を』ブレーク・エドワーズ
●『冷血』リチャード・ブルックス
●『哀愁』マーヴィン・ルロイ
●『アタラント号』ジャン・ヴィゴ
●『悪魔のような女』アンリ＝ジョルジュ・クルーゾ
●『シベールの日曜日』セルジュ・ブールギニョン
●『昼顔』ルイス・ブニュエル
●『サムライ』ジャン＝ピエール・メルヴィル
●『私生活のない女』アンジェイ・ズラウスキー
●『ヨーロッパ』『キングダム』『ダンサー・イン・ザ・ダーク』ラース・フォン・トリアー
●『わが谷は緑なりき』ジョン・フォード
●『サイコ』アルフレッド・ヒッチコック
●『エクソシスト』ウィリアム・フリードキン
●『ストーミー・マンデイ』マイク・フィギス
●『殺人天使』『モナリザ』『クライング・ゲーム』ニール・ジョーダン
●『不眠症−インソムニア−』エーリク・ショルビャルグ
●『シンプル・プラン』『ギフト』サム・ライミ
●『エレファント・マン』『砂の惑星』『ツイン・ピークス』デイヴィッド・リンチ
●『マグノリア』ポール・トーマス・アンダーソン
●『アイス・ストーム』『グリーン・デスティニー』アン・リー
＜アジア映画＞
●『いますぐ抱きしめたい』『ブエノスアイレス』ウォン・カーウァイ
●『ワイルド・ブリット』『狼 男たちの挽歌・最終章』ジョン・ウー
●『望郷 ボートピープル』アン・ホイ
●『恋恋風塵』『悲情城市』ホウ・シャオシェン
●『河』ツァイ・ミンリャン
●『子供たちの王様』チェン・カイコー
＜邦画＞
「雨」を感じさせる“しっとりした”情感を味わいたいなら、断然日本映画、それもにっかつロマンポルノに尽きるかもしれない
なんて書いてると……あ〜ロマンポルノが猛然と見たくなってきた。もちろん、家じゃなく、できうることなれば、あの亀有名画座で。フィルム上映でありさえすれば贅沢なぞ言わん、ピンク映画館でも断然オッケーっす！（※ただし、ホモ親爺は入場禁止）ちなみに、ピンク映画はあまり「濡れた」ムードは概してないんだよな。エロよりもハードコア（＜本番はやってないけど）に攻める面があるからかな？
●『羅生門』『七人の侍』『蜘蛛巣城』『どん底』黒澤明
●『雨月物語』溝口健二
●『天城越え』三村晴彦
●『人情紙風船』山中貞雄
●『浮雲』『稲妻』『驟雨』成瀬巳喜男
●『飢餓海峡』内田吐夢
●『浮草』小津安二郎
●『妻は告白する』『大地の子守唄』増村保造
●『果てしなき欲望』『復讐するは我にあり』今村昌平
●『しとやかな獣』川島雄三
●『人斬り』五社英雄
●『青春の殺人者』長谷川和彦
●『ヨコハマＢＪブルース』工藤栄一
●『けんかえれじい』『ツィゴイネルワイゼン』鈴木清順
●『お葬式』伊丹十三
●『十九歳の地図』『火まつり』柳町光男
●『狂った果実』『遠雷』根岸吉太郎
●『ときめきに死す』森田芳光
●『めぞん一刻』澤井信一郎（脚本：田中陽造）
●『台風クラブ』『ラブホテル』『ションベン・ライダー』『魚影の群れ』相米慎二
●『となりのトトロ』宮崎駿
＜♪えんや〜とっと、えんや〜とっと、えんや〜とっとっと、松島ぁ〜
「にっかつロマンポルノには、いつも雨の匂いがたちこめていた……」＞
●『赤赤（あか）い髪の女』『恋人たちは濡れた』『女地獄・森は濡れた』『青春の蹉跌』『宵待草』神代辰巳
●『?色情めす市場』『牝猫たちの夜』田中登
●『さすらいの恋人たち・眩暈（めまい）』
●『おんなの細道 濡れた海峡』武田一成
●『天使のはらわた 赤い教室』曽根中生（石井隆）
●『同 赤い淫画』池田敏春
●石井隆監督全作品
