プロちゃん・グレたんの侃々諤々大放談!:第4回「エマーソン・レイク&パーマー」

プロ「プロどぇッす」
グレ「グレざんす」
プログレ「時代遅れなコトやってるクセに、「先進的」だの「前衛」だのとは、コレいかに? プログレでぇーす!」
プロ「5大バンド、とっとと片付けようぜ! 大物はまだまだおるんやぜ!」
グレ「じゃあ、手っ取り早く片付けやすいのから(笑)。エマーソン・レイク&パーマー!」
プロ「おお、萩原健太センセイが唯一好きなプログレバンド!」
グレ「なんで?」
プロ「単純に、一番ロックンロールしてるから(笑)」
グレ「たしかに、そうだ。コレがファーストエマーソン・レイク&パーマー」(70年)

エマーソン、レイク&パーマー

エマーソン、レイク&パーマー

プロ「曲といい、緊張感ある演奏といい、まとまりはコレが一番いいんじゃね? ジャケもいいし。「石をとれ」は名曲やね。グレッグ・レイクはマジ、ボーカリストとしてはプログレ界屈指でしょう」
グレ「けなしなしとは珍しい。さて、セカンドが「タルカス」(71年)

タルカス

タルカス

プロ「キタ〜〜〜!!! プログレ名物、コンセプト過剰系バカジャケ。アルマジロ型戦車が主人公の黙示録。中ジャケの化け物といい、稚拙なイラストで泣けてくる。曲自体は大曲だけど一番楽しめるかな。このへんからキース・エマーソンシンセサイザー大活躍。B面はしょうもない曲が並んだ後、キースの偏差値ゼロなアホブギウギロックンロールでシメ」
グレ「キースって単に面の皮厚くて、オシだけで勝負してる。河内のオッサンかってぇの!」
プロ「革ジャン着込んで悦に入ってるアホ親爺だからな。ワイはキースじゃ、ナメとんかワレ! こいつにかかってはクラシックもただの曲芸扱い。展覧会の絵」(71年)の薄っぺらさにゃ参るね」

展覧会の絵

展覧会の絵

グレ「プログレ=クラシック寄りのロック、なんてな偏見をふりまいた歴史の汚点作。いや、原曲はイイし、演奏も悪くないんだけどさ。ただ、あまりにもあまりなアプローチすぎて、もう」
プロ「山下洋輔も云ってたな。ロックならシンプルに、ゴリゴリロックせぇ、ロックでジャズだのクラシックだのやるなんて中途半端なコトすな、って」
グレ「で、4枚目が「トリロジー(72年)。大の男が裸で雁首そろえて、キショいジャケですな。コレ、キングギドラ状態なん? 3人ともつながってまっせ? 3P?(おぇ)」

トリロジー

トリロジー

プロ「いやいやいや、三すくみでしょう。悪いヤツ、ズルいヤツ、いいヤツ!」
グレ「『続夕陽のガンマン』かよ! まぁ、グレッグ・レイクはとりあえず外見はいいヤツか。かなり曲者らしいけどさ」
プロ「さて、お次がまた典型的バカジャケ。「恐怖の頭脳改革」(73年)。いかにもH・R・ギーガーらしいデザイン。オレ、レコード売っちゃったから、紙ジャケで買い直したんだけど、観音開き、全然意味ねぇよ! CDが取り出しにくいだけだっつぅの!」

恐怖の頭脳改革

恐怖の頭脳改革

グレ「プログレに限らないけど、どうしてこぅ、中身とジャケが違うモノをつくりたがるかねぇ? まさに羊頭狗肉
プロ「大曲「悪の教典#9」は例によって長いだけでバカ曲。CDになってもレコード同様、A面B面にまたがる形、フェイドアウト&インで始まりやがるんだよ! 当時も今もやる気ねぇだろ、てめえら!」
グレ「実はロバート・フリップよりギターが巧かったとか噂もある、グレッグ・レイクのギターが聴けるけど、アホみたく弾きまくってるだけ(笑)」
プロ「サーカスみたいな見世物こけおどしバンドだったから、ネタなんてあるワケない。こいつらは実質、コレで終わった。「ELP四部作」(77)「作品第2番」(77)なんて捨て曲集めただけだろって。ジャケからして文字だけでやる気なし」
グレ「で、こいつらのラスト作がチョー問題の「ラヴ・ビーチ」(78年)。契約でムリムリつくらされたんだってさ」

ラヴ・ビーチ

ラヴ・ビーチ

プロ「だったら大股開きで仁王立ちしてニタニタすんなッつぅんじゃ!」
グレ「さて、92年にこいつら再結成するけど、無視していいね?」
プロ「無視むーし、おつかれさまでした!((C)カートマン)」
グレ「なんだかけなし足りないから、ナイスとか関係作も俎上にあげますか」

ナイスの思想+5

ナイスの思想+5

少年易老学難成+2

少年易老学難成+2

プロ「ELPの看板バカ、エマーソンの前身バンドな。「ナイスの思想」(68年)「少年易老学難成」(69年)「ジャズ+クラシック÷ロック=ナイス」(69年)、この3枚は題名も音もおしなべてバカで笑える。ジャケはボンクラ裸男、ガイコツ、切り張り! まさにナイス!」
グレ「おぃおぃ、フォローなしかよ! まぁ、キースがひとりでピアノ弾きまくって悦に入ってるだけだけどな」

ジャズ+クラシック/ロック=ナイス+2

ジャズ+クラシック/ロック=ナイス+2

プロ「ラスト2「ファイヴ・ブリッジズ」(70年)「エレジー」(71年)はジャケだけはイイ。音は聴く気せんから知らん。つうか忘れた」
グレ「てめえ、いくらヒプノシスだからって!」
プロ「あとはキースのゴリ押しユニット、エマーソン・レイク&パウエル(86年)、3(88年)か。コージー・パウエルカール・“中山きんにくん”パーマーよりゃ全然カッコよかったけどな。頭文字Pなら、ディープ・パープルのイアン・ペイスも可、って悪い冗談、今でも聞くな。ジャケはどっちも音同様、手抜きや」
グレ「プログレ自体、時代の産物だけど、こいつらは典型だったね」
プロ「恐竜みたいなバンドや。とどのつまり、「タルカス」はこいつらのコトやったんやなぁ(しみじみ)」
(つづく)