ゴルゴ13

突然だが、ゴルゴ13も、オレと同じ中央線住人である。
「本籍」は高円寺駅前にあるリイド社。なぁんだ、近所じゃねぇか!(<勝手な親しみ→「ジロリ」「……」→ずぎゅーん)

「……俺を探していたようだが?」

しかし、声は一体誰がアテているんだろ? アニメ版の瑳川哲朗あたりが妥当か。
映画版だと高倉健(!)か千葉真一だが、まさかね。一度やらせてみたかったのは田宮二郎だが、本人が断わったかもしれん。
漫画自体をまるで読まない人なんだが、「ゴルゴ13」だけは、最新作あたりを除き、数年前くらいまでのモノなら、ほぼ全巻読んでいる。まぁ、読んでいるというだけで、真のマニアとまではいかない。エピソード名を見ただけで内容が思い出せたりもしないし、細部までキッチリ覚えきれていないので。
個人的にいちばん好きなのは、初期作品と思うが、「アラスカ工作員なるエピソードを発端に始まる<ネオナチ>との抗争モノ。
死んだとされるマルティン・ボルマンを総統と仰ぐ<第四帝国>、かくも巨大なる暗黒組織をたったひとり(……)で滅ぼしてしまうゴルゴの地上最強の一匹狼ぶりがたまりまへん。
ナチスがらみのエピソードは個人的にはけっこう楽しめるのが揃っているような気がする。ホンモノ(!)のルドルフ・ヘスが登場する「裏切りのスワスチカ」とかね。

ゴルゴ「……わかった。やってみよう」
依頼人「おおッ! 引き受けてくれるかッ、ゴルゴ13!!」

あとは定番、ゴルゴ13・出生の秘密モノ。
「日本人・東研作」「ミステリーの女王」「芹沢家差殺人事件」「毛沢東の遺言」とか、数えるだけで10作以上あるが、どれもわりかし好き。個人的には「毛沢東の遺言」説をとりたい……って、どうせ架空のキャラだし、どうでもいいんだけどさ。
ところで、ゴルゴって、現在年齢的にはすでに還暦を超えていないとおかしいハズ。
オッサン、頑張ってるよなぁ……っていうより、夏目房之介氏だったかの御説どおり、<ゴルゴ複数説>の説得力がいや増す今日このごろなのであった。つうか、サイボーグじゃねぇのか?
劇画つながりだと、<複数説>って白土三平の得意技だったりするし(笑)
さいとう・たかを氏は「ゴルゴ13」のラストはすでに書き上げてある、なんて語っているが、まぁ、誰かに倒されるってコトだけはないだろうな、と勝手に信じている。
ずぎゅーん(銃声)……。