『新・座頭市 III』第7話「ゆびきりげんまん」


原作:子母沢寛
脚本:佐藤繁子、中村努
監督:国原俊明
音楽:村井邦彦
制作:勝プロ/フジテレビ


座頭市勝新太郎
おりん:大谷直子
弥八郎:清水紘治
仙蔵:根岸一正
政吉:松山照夫
半助:新郷隆
女中:鳴尾よね子
おふく:小谷真貴子
源六:水上保広
善助:志摩靖彦
おいめ:高橋芙美子
浪人:鈴木康弘
ほか


座頭市勝新太郎)は懐中をねらって斬りつけてきた道中師の源六(水上保広)をよんどころなく殺した。源六は十歳になる娘おふく(小谷真貴子)を連れていた。断末魔の源六は、死んだ女房の両親が宮の越宿で「ともえ屋」という旅宿をやっているから、おふくを送り届けて欲しいと言い残して息絶えた。おふくを送り届け、「十年経ったらきっとまた来ますから…」と名残りを惜しみ市は「ともえ屋」を辞した。
 十年過ぎた。約束どおり「ともえ屋」を訪ねる市は、道中、巡礼女のおりん(大谷直子)と道連れになった。宮の越宿「ともえ屋」は代が替わり、現在はやくざ弥八郎(清水紘治)一家が経営する遊女屋「三文字屋」になっていた。七年前強盗に入られ老主人夫婦は惨殺されたのだという。一人だけ助かったおふくの行方は知れなかった。おりんは「三文字屋」に住み込んだ。好色な弥八郎はおりんの美貌に目をつけた。市は知らないが実はおりんこそおふくだった。そして何食わぬ顔をして弥八郎は七年前おふくの祖父母を殺した強盗の首領。おふくは今日まで復讐の機会を待っていたのだ。おふくは自分のからだを売った金で三人の殺し屋を雇った。正体を見破られおふくには弥八郎の魔手が迫った。