、、、ほとんど『追跡者』の焼き直しじゃん??(脱力)
トミー・リー・ジョーンズVSベニシオ・デル・トロの手作りナイフの格闘は頑張ってるとは思ったけど、頑張るポイントが違うような気もした(汗)どっちが勝とうが負けようが間違いなく心にうるおいはもたらさない、むさくるしい初老男とラテン中年前男の虚し〜い肉弾対決、、、なんて風に見ててかったるくなってくるのがツラい。
心に傷を負い殺人鬼と化した弟子に師匠が引導を渡す、、、なんて設定なのに、詩情も余韻も全然出せてないのが一番ダメ。コソボのジェノサイドがどうしたこうした、ってな重苦しいエピソードをとってつけたようにいきなり挿入してもらってもねぇ、、、対処に困る。
ウィリアム・フリードキンのキャリアはやはり80年代の時点で終わっていた。過去の名声だけで撮らせるなんて、そりゃ単なる老害だ! 引退しなっせ。*1
こういう体たらくを見ちゃうと、いかに故ジョン・フランケンハイマーが亡くなるまで職人監督として人生をまっとうしたかわかろうというものだ。『フレンチ・コネクション2』はある意味『1』よりも断然、男気映画でその意味では単なる続編を超え得た傑作だったし、晩年も破天荒スパイ&カーアクション『RONIN』なんて痛快作を撮ったし。
吹替で見たのも今回は失敗だったかも。小林清志さんもさすがに声が老けこみすぎてきたような気配。ナレーションは相変わらず無難にこなしてるのだから、まだまだ頑張ってほしい。というか、トミー・リーは宇宙人ジョーンズ以外はアテなくてもいいような気もしてきたのだが。。。
デル・トロはジョージ・クルーニーと同じ小山力也ではなく、例えば山路和弘さんあたりのほうがいいかも? とにかく本人のあの特徴あるしゃがれ声をうまくアテてほしいんだよなぁ、、、大塚周夫さんによるチャールズ・ブロンソンみたいに。
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*1:一応フォローしておくと、例えば『フレンチ・コネクション』と『エクソシスト』はDVDも買ったほど愛好作で、70年代は間違いなく才能を発揮した映画作家ではあると思う。あ、1985年製作『L.A.大捜査線 狼たちの街』も好きだけど。