フアナ・モリーナ「RARA」

hibiky2006-11-08

幻のファースト、、、なんて触れ込みで輸入盤が高額で売られていた記憶があったんだが、レコミンツであっけなく490円(!)でゲットできた。*1 
アルゼンチン音響派の筆頭株という位置付けで、そういった売り方をされてたし、実際フェルナンド・カブサッキらが全面参加した2&3作目は見事な音世界で聴き惚れた。もっとも、最新作ではシンプルな弾き語りスタイルで新たな魅力を披露している。
、、、で、今回ファーストを一聴して、彼女の全ての持ち味は実はデビュー時からすでに発揮されていた、と遅まきながら判明。いかにもアルゼンチン女性らしいというべきか、最小限のバンドをバックに、気負わずしなやかに、のびのびと唄っていて、素晴らしく心地よい。声が浮遊感に満ちたとらえどころのない不思議チャン系なので、一筋縄ではいかない、聴きこむほどに重層的な魅力にも満ちてはいるが、基本的にはサウンドはサクサクと簡素、やや物憂いまでも根っこは陽気な曲調で実に楽しい。
要するに、もともと音響系という枠でとらえるまでもない、声だけでも際立った個性を発揮する才能あふれる女性歌手だったのだと再認識。いやぁ、マジでイイよコレは! ホントに才能あるミュージシャンは、サウンドを創り込まずともイケるモンなんですなぁ。
インナースリーヴの写真とかもおふざけしてて笑える。


*1:アップした画像は再発盤。オレが買ったのはもしかしたら一時廃盤になったとかいうオリジナルじゃないかな?