第5回なんちゃってDJ敢行!

今回も御期待におこたえし、プログレをかけまくりました!<どこがじゃ!

<セットリスト>
1.ティナリウェン「砂漠のトラヴェラー」
アフリカはサハラ砂漠に居住する遊牧民出身のバンド。ギター1本、ベース&パーカッションにコーラスだけと簡素なサウンドながら、一聴するや大地の鼓動のごとく、身体の奥底を揺り動かすグルーヴに驚愕! 唯一無比なるその音楽は<砂漠のブルーズ>と名付けられ、注目を集めている。

アマサクル

アマサクル

2.レニーニ「橋」
ブラジルのロックシーンの最先端を行く異能派アーティスト、レニーニの傑作アルバムの冒頭曲。いかにもブラジルならではのリズム&メロディが無国籍感覚で混然一体化。強烈なリフはいかにもゼップ狂のレニーニらしい押しの強さで大迫力! ライヴでも見たけど、この男のギターを弾くというより「叩く」演奏姿、一見の価値あり!

未知との遭遇の日

未知との遭遇の日

3.ブライアン・イーノ&デイヴィッド・バーン「Mea Culpa」
80年代ロックシーンが生んだ天才コンビが、世界各国の民族音楽をサンプリングして構築/脱構築の果てに創造した万華鏡ポップ。待望のリマスター盤はもうすぐ発売!
ちなみに、同曲は元ポリスのスチュアート・コープランドが音楽を手掛けた映画『ウォール街』でも使用された。飛行場のシーンで聴こえてくる。

My Life in the Bush of Ghosts

My Life in the Bush of Ghosts

4.ブルース・コバーンチベタン・サイド・オブ・タウン」
カナダが生んだ最高の社会派シンガーソングライター。ECMと契約の話もあったほど、ギターテクニックも超絶! 80年代の総決算というべきライヴを収録した本作では、スティック(チャップマン・スティックボード)&ドラムのトリオのみで、複雑精巧な楽曲を見事に聴かせる。コバーンのギターソロも素晴らしいが、終盤のスティックワークの凄まじさは何度聴いても瞠目もの! 
当時、スティック奏者というと、80年代キング・クリムゾンピーター・ガブリエルのバンドを支えたトニー・レヴィンが有名だが、本作はじめコバーンとコンビで鳴らしたファーガス・ジェミソン・マーシュも特筆されるべきなのだろう。

Live

Live

5.ピーター・ガブリエル「ゲームズ・ウィズアウト・フロンティアーズ
80年代、誰よりも民族音楽を絶妙に活用したロックの才人の言わずと知れた歴史的アルバム収録のヒットチューン。ジェネシスでの元盟友フィル・コリンズによる変則ドラムとデイヴィッド・ロードの絡みつくようにうなりまくるギターがカッコいい!

III

III

6.ピーター・ハミル「ア・モーターバイク・イン・アフリカ」
ジェネシスの兄弟バンド、ヴァン・ダー・グラフ・ジェネレイターのリーダーにして、英国プログレ界が生んだ最強ボーカリストピーター・ガブリエルの親友としても知られる彼が、30歳を記念して放った数多いソロ作でも傑作アルバムのなかで最も異彩を放つ曲。
ピーター・ガブリエルより先んじて、アフリカを舞台にした曲を発表していたことは、ファンの間でもあまり語られていない気がする。今回はあえてガブリエルに続けてプレイしてみた。

Future Now

Future Now

7.イン・エクセス「オリジナル・シン」
オーストラリアが生んだ最高のポップ・バンド。親しみやすい曲調に各所ケレン味も効いた完成度の高い楽曲は、時代性こそ感じさせるものの、今聴いても実に新鮮! こうした良質なポップナンバーが最近はなくなった気がする。題名は聖書でいうところの「原罪」の意味だが、先住民族アボリジニを抑圧する豪州への批判もこめられたメッセージソングでもある。

スウィング

スウィング

8.コクー「タルカス変奏曲」
おなじみハイパー箏奏者・八木美知依さんが新時代の純邦楽に挑んだトリオ・バンド。プログレファンにはおなじみ、ELP最高の名曲の冒頭、最も印象的で強烈なフレーズをダブルの箏と尺八で見事に再現! 原曲を知らなくても、強烈な演奏のあまりのカッコ良さにシビレまくること必至!
ちなみに「タルカス」は御存知、戦争と文明を批判したメッセージ性高い曲でもある。というわけで、今回、反グローバリズムというウラテーマにも合致してたというワケです!<強弁

邦楽ニューウェーブ

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