ペンタングル「Bruton Town」(対訳:若月眞人・狩野ハイディ)

Three days and nights she did sit by him and her poor heart was filled with woe
Till cruel crept upon her and home she was obliged to go
(三日三晩、女は男の傍らで悲しみに暮れていた
耐え難い飢えを感じ 家に帰るまで)

愛人だった召使を兄弟に殺された良家の子女。悲嘆の極地で愛人の亡骸の傍を三日三晩も離れなかったが、結局、空腹には勝てず、家に戻った……なんて残酷昔話を淡々と唄いあげるトラッドの名曲。皮肉なオチがいかにも英国らしい。