テオ・アンゲロプロス全作品、DVD-BOXでついにリリース!

http://www.kinokuniya.co.jp/02f/d12/2_12000m.htm
まぁ、ファンの間では今さらなニュースですか。久々にデータ野郎としての血が騒ぎ(?)、アンゲロプロスに関する参考文献を調べてみたりしました。こういう作業はたまにやっとかないと、カンが鈍るしね。
以下、テキトーなリストだが、アップしてみる。研究者の方には今さらなテキストばかりだろうけど。
★「アンゲロプロス―沈黙のパルチザン
ヴァルター・ルグレ(Walter Ruggle)著/奥村賢翻訳/フィルムアート社
★「イメージフォーラム」1982年5月号(ダゲレオ出版)
内容:テオ・アンゲロプロス研究/インタビュー&評論by蓮實重彦
リュミエール叢書「光をめぐって−映画インタビュー集」筑摩書房)インタビューby蓮實重彦
イメージフォーラム」1999年夏号/新装刊第1号(ダゲレオ出版)
内容紹介:<http://www.imageforum.co.jp/magazine/ifmg1-indx.html
★「シネフロント」第270号:『永遠と一日』を語る=テオ・アンゲロプロス
★季刊「考える人」03年冬号(新潮社):テオ・アンゲロプロス池澤夏樹の対話
内容紹介:<http://www.shinchosha.co.jp/kangaeruhito/high/high12.html
「映画狂人のあの人に会いたい」蓮實重彦
河出書房新社 )\2,000/2002年8月発売
「世界のために涙せよ 新世紀へようこそ 2」池澤夏樹著(光文社 )\1,500/2003年06月発売
あと、ネット上ではこういうのも。
▼『永遠と一日』記者会見
http://www.minipara.com/movies99/eiento/index.shtml
あとは海外のサイトを漁れば何かありそうだが、そっちはチェックしてません。


上記以外でも「キネマ旬報」「カイエ・デュ・シネマ・ジャポン」、あるいは各雑誌媒体等で新作公開のたびになにがしかのインタビューはじめ、パブリシティ記事が出ている。
見てもらえばわかるが、映画本なぞ売れもしないのに有象無象数あるなかで、彼に関する研究書は現時点で1冊だけ! と判明し、今さらながら驚いた次第。これだけサブテキストが必要な映画作家はいないハズだが……。
それにしても、ハスミンと池澤夏樹くらいしか論者がいないって状況はさみしすぎる。ギリシャ史にも詳しい、まっとうな歴史学者の方とかおいでにならないんでしょうか? いまさら難解な作品評論なんて読む気は全くしない。それよりも、各作品の「背景」をきっちり検証した論考が欲しい。ギリシャ現代史なんて複雑そうで、全然わからないんで。
ちなみに、最新作は来月ベルリン映画祭に出品予定。今年はアテネオリンピックもあるし、その前にはユーロ2004で代表も出場するし、ギリシャが熱い! わけね。あんげろげろ、げーろげろ。