陸橋マニアは今日もゆく。

汗ばむような陽気になったので落ち着かなくなり、またも恒例の<バカ歩き>を決行。本日は出かけたのが少し遅い時間だったので、いつもの坂道チェックではなく、もうひとつの趣味、歩道橋(陸橋)チェックがメインとなった。要するにオレ、高いトコが好きなんだな。まさしく、「バカと煙は高い所に登る」だ。
以前からずっと気になっていた池袋と大塚の間にある歩道橋に行く。<池袋大橋>の近辺。正式名称もあったけど、メモしなかったから忘れた。隣接して区営のゴミ処理場があり、ガス排出用の白亜の尖塔がにょっきり天を突いている。その下を首都高速と山手線が走っていて、歩道橋はその下を縫うように線路にまたがっているという具合。ロケーションがいいせいもあってか、どっかのティーン雑誌だかなんだかが写真撮影もやっていた。池袋駅を望む一番いいポジションではどっかのアート青年が筆でスケッチ中。そんなのどかな昼下がりの光景を横目に、線路ぞいを大塚駅までてくてく歩く。線路のすぐ側にごみごみと家が立ち並ぶ、昔ながらの町並みはそれなりに風情はあるけれど、やっぱどことなく、うらびれてはいる。
大塚からは久々に都電に乗り、学習院下で降りる。ココでテキトーに学習院大学のほうに向かってしまい、キャンパスの周囲をぐるっと回るハメに。そうこうするうちに日が暮れてしまい、本来行くハズだった坂道にたどりつけずじまいに終わった。近くまでは行っていたらしいので、近日にも再見参を決意。代わりに怪談で有名な<乳房榎>伝説のお寺を見つけたりして。
気付いたらワセダの大学下、明治通りに出ていた。高田馬場から帰るコトに決め、とっぷり暗がりたちこめる中、水稲荷の参道を通り、早稲田通りから入って奥まった所にある路地をのそのそ散策。このあたりは学生時代、8ミリ映画撮影のため徹底的にロケハンして歩き回った場所だが、来るのはかなり久しぶり。下手すると卒業以来かもしれない。しばらく来ないうちに、新しくアパートが建ったり、多少すっきりした感じになったようだ。ここらもいずれまた明るいうちに再見参要。
普段、自宅にこもっているコトが多いせいか、外出するとなかなか帰りたくなくなる。ブックオフ、初見参のハリーレコード、DISC FANと回った後、これまたしばらく行ってなかった馬場駅の北まで足を伸ばしてみた。終電後、二次会、三次会の際は行きつけの店だったシチズンボウルの<庄屋>は<いろり>に代わってしまっていた。とすると、あのわりかし綺麗めだったお姉さんもいなくなったんだろうな。
レアものがけっこう置いてあったので、たまに通っていた電気屋兼ビデオレンタル屋の<すえひろ>もなくなっていた。代わりにラーメン屋だの各国料理屋だのが増えてしまっていて、げんなりした。ああ、郵便局の裏の<宝来屋>はまだやってたな。でも、今後、高田馬場で飲む機会なんてそうはないだろうなぁ。