キング・クリムゾン@名古屋・センチュリーホール

ロバート・フリップ尊師に、平成最後のお布施へ行って参りました…。

<第一部>
Hell Hounds of Krim
Neurotica
Cirkus
One More Red Nightmare
Red
Cadence and Cascade
Discipline
Indiscipline
Moonchild (with cadenzas)
The Court of the Crimson King (with coda)
Islands

(20分休憩)

<第二部>
Lizard (Bolero, Dawn Song, Last Skirmish, Prince Rupert's Lament)
Epitaph
Easy Money
Radical Action (To Unseat the Hold of Monkey Mind)
Meltdown
Radical Action II
Level Five
Starless
21st Century Sckizoid Man

今回の日本公演で演奏された曲。ソースは主にSetlist.fmから。

21st Century Schizoid Man 11/28 11/30 12/2 12/4 12/10 12/12 12/14 12/18 12/19 12/21
Epitaph 11/28 11/30 12/2 12/4 12/7 12/9 12/10 12/12 12/14 12/18 12/19 12/21
Moonchild 11/28 11/29 12/2 12/4 12/7 12/9 12/10 12/12 12/14 12/17 12/18 12/19 12/21
The Court of the Crimson King 11/27 11/28 11/29 11/30 12/2 12/4 12/7 12/9 12/10 12/12 12/14 12/17 12/18 12/19 12/21
Pictures of A City 11/29 12/19
Cadence and Cascade 11/28 11/29 12/4 12/7 12/10 12/12 12/14 12/19 12/21
Peace : An End 11/28 11/29 12/4 12/9 12/12 12/18
Cirkus 11/27 12/10 12/17 12/18 12/21
Lizard (Bolero, Dawn Song, Last Skirmish, Prince Rupert's Lament)  11/27 11/30 12/9 12/17 12/19 12/21
Sailor's Tale 11/28
The Letters 11/28 11/30 12/2 12/18
Islands 11/29 11/30 12/9 12/14 12/18 12/21
Larks' Tongues in Aspic, Part One 11/28 12/2 12/4 12/7 12/9 12/12
Larks' Tongues in Aspic, Part Two 11/27 12/2 12/7 12/10 12/12 12/14 12/19
Easy Money 11/27 11/28 11/30 12/2 12/4 12/7 12/9 12/12 12/14 12/17 12/19 12/21
Fracture 11/29
Red 11/27 11/28 11/29 12/2 12/4 12/7 12/10 12/12 12/14 12/21
Fallen Angel 11/27 11/29 12/2 12/4 12/7 12/10 12/17 12/18 12/19
One More Red Nightmare 11/28 11/29 12/4 12/7 12/10 12/12 12/14 12/18 12/21
Starless 11/27 11/28 11/29 11/30 12/2 12/4 12/7 12/9 12/10 12/12 12/14 12/17 12/18 12/21


Breathless 11/30 12/19


Discipline 11/27 11/28 11/30 12/2 12/4 12/7 12/9 12/10 12/12 12/14 12/17 12/18 12/19 12/21
Indiscipline 11/27 11/28 11/29 11/30 12/2 12/4 12/7 12/9 12/10 12/12 12/14 12/17 12/18 12/19 12/21
Neurotica 11/27 11/28 11/30 12/2 12/4 12/7 12/9 12/10 12/12 12/17 12/18 12/21

The ConstruKction of Light 11/30 12/9 12/10 12/12 12/14 12/17 12/18 12/19
Larks' Tongues in Aspic, Part Four 11/28 11/29 11/30 12/9
Level Five 11/27 11/28 11/29 11/30 12/2 12/4 12/9 12/12 12/14 12/17 12/18 12/19 12/21

Radical Action II 11/27 11/28 11/29 11/30 12/2 12/4 12/7 12/9 12/10 12/12 12/14 12/17 12/18 12/19 12/21
Radical Action III 11/27 11/28 11/30 12/2 12/4 12/7 12/9 12/10 12/12 12/14 12/17
Radical Action (To Unseat the Hold of Monkey Mind) 11/27 11/28 11/30 12/2 12/4 12/7 12/9 12/12 12/14 12/17 12/18 12/21
Meltdown 11/27 11/28 11/30 12/2 12/4 12/7 12/9 12/10 12/12 12/14 12/17 12/18 12/19 12/21



Banshee Legs Bell Hassle 12/18
Bass, guitar and piano cadenzas 12/7 12/9
Devil Dogs of Tessellation Row 11/27 11/29 11/30 12/9 12/10 12/17 12/19
Hell Hounds of Krim 11/27 11/28 12/2 12/4 12/10 12/17 12/21
Suitable Grounds for the Blues 11/27 11/29 12/4 12/7 12/9 12/12 12/14
Drumsons Bring Joy to the World 12/12
Drumsons 12/14 12/18 12/19 (12/21?)
CatalytiKc No. 9 12/18
Cadenzas 12/19 (12/21?)
ITCOTCK+CODA 12/19

Banshee Legs Bell Hassleなど、題名が便宜上つけられてるような曲もあり、正確性はこちらでは保証できていません。あしからず。

以下は単なる感想なので飛ばしてくださいw








やはり「突破口」が目玉だったようですが、今回のトリプルドラムによるビッグバンド編成向きなのかというと違うかもしれない…と最終公演を観たかぎりでは思いました。もちろん、観てみたかったのは言うまでもありませんが、同じ理由で「堕天使」とかも個人的にはどうしても聴きたかったけど、今回向きではないかも、と考えて諦めようとしてみたり(汗)
個人的には一番観たかった「Discipline」を第一部から演ってくれたのでその時点で大満足。最後のギター2本での演奏に入るところで惜しくも一音だけミストーンがあったようですが、それすらもしかしたらクリムゾン史上日本では最後の演奏となることを本人たち自身以上にギターが悲痛のあまりあげた叫びではないか…などと妄想するほどでありました(泣)
現編成はブリュー期クリムゾンの名曲を再生/進化させた演奏が見事なわけですが、「Neurotica」のあるようでやれてなかったジャズ風の入り方が軽やかだったし、「Indiscipline」はトリプルドラムが全開、ウネリまくりな展開に翻弄されっぱなし。
想定外に良かったのが「Moonchild」。実は殆ど期待してなかったので情報も仕入れてなかったせいもあるかもですが、トニー・レヴィンの重厚なベースソロに続くフリップ翁のソロコーナーに痺れまくり。特に斬新な演奏ではなかったのかもですが、やってることは知ってたが映像等でもあまり確認できてなかったフリップのライトハンド奏法まで一瞬目撃できたりしたので感動。第二部「Lizard」でもソロコーナーがあって、楽しませてくれました。家に眠ってたオペラグラス(いちおう高級品w)を探して持ってきた甲斐がありました。
第二部は「Easy Money」がやたら盛り上がってて、近くの方が終わるや「…最高!」なんて感嘆の声をあげてました。個人的にはトリプルドラムでより強靭に、より楽しい演奏にはなってたと思うけど、そこまで感動しなかったかな(汗)
それよりその直後に始まった現編成の看板曲「Radical Action〜Meltdown〜Level Five」の流れにワクワク。今のバンドでしかやれない曲を全力で演奏されるとテンションあがった。
ここまでやりきってしまえば、あとはもう「スターレス」と「21馬鹿」しかないww
21馬鹿、拍手喝采で盛り上がった後、みんな着席してしまったのは不可解なほどだったというか、ちっと残念なほどで。あの曲くらいは馬鹿になって盛り上がっていいと思うけどなァ。最後列でウヒョーワォーと雄叫びあげてるまさに馬鹿な人がいたけど、この曲は題名どおりキ☓ガイになってもいいんじゃない、と(爆死)
静かな曲だけ静かに聴いてればいいと思うんだよね。フリップ翁だって21馬鹿やってる最中ならよほど馬鹿騒ぎしないかぎりは気にしないのでは。
…あくまでも個人的見解なので念のため。スポンサー以外のクレームは受け付けませんw


というわけで。ロバート・フリップはシルヴィアン&フリップやプロジェクトなど今までに通算4回は観てたが、本家クリムゾンで拝むのが今回初。たしか中学3年生の頃、級友のプログレ師匠にレコードからテープで録音してもらった「クリムゾン・キングの宮殿」を聴いて以来30年以上経過、生まれて初めてのクリムゾンライヴ体験をようやく果たせた。
一番思い入れあるのはギリギリでリアルタイムだった80年代クリムゾンで、今回のトリプルドラム編成はこれぞ待ち望んだクリムゾン…というわけでは実はなかったし、欲を言えばジャッコさんのヴォーカルもギターも満足できたというわけではない。リザードアイランズ期の曲の歌声はしっくり来ていたが、レイクやウェットンと比べるとやはり採点は辛くなる。ブリュー曲もしかり。巧い下手という次元ではなくて、比較されると厳しいということでしかないだろうけど。ギターもソロのスタイルなどクリムゾンの楽曲向きではないのでは? などと、ちと違和感を覚えた局面もあった。
しかし、今の編成には合ってるのは間違いないし、何よりジャッコなくして現在のトリプルドラム編成はあり得なかったから、それだけでも感謝しかありません。まずはありがとうございました。
ともあれ、フリップ尊師やトニー・レヴィンさんの勇姿を拝めただけで歓喜。トニーさんがベースやスティックと持ち変えるたび、「次はあの曲かも?」などと期待したりして。ディシプリンやレヴェル・ファイヴなどのスティック演奏にゾクゾクした。そういや、指先にドラムスティックつける通称フレディはやってませんでしたね。
メル・コリンズが意外や印象薄かったというか、もしかしたら調子が悪かったのでは。音量はでかく響いてたが、吹いた音色がそれほど刺さらず。
トリプルドラム三人衆はもちろん目立ってたが、それより真ん中に鎮座して殆どアクションも起こさず、静かに鍵盤を弾いていたビル・リーフリンに感銘を受けた。あれこそ漢だ!w彼のドラミングも観てみたかった。
フリップ-リーフリン-ステイシーのトリオで織りなす鍵盤群の演奏も見事というか、これほど鍵盤群が目立つのはクリムゾン史上でも初めてなくらいなのでは? 過去にもフリップらがメロトロン弾いていたとはいえ。日本のプログレファンには叙情的なのがやっぱウケるのかねぇ。(自分含め)どことなく怖い目つきした人が多かったけどな(爆)
そんなこんなで今年最大というか、おそらく我がプログレ人生でおそらく最後になる可能性高いビッグイヴェント、無事にミッション完了。霖雨のなか、金山駅まで歩きながら、「バカボン空手バカボン〜こんにちは♪」などと口ずさむ死んでも治らぬ21馬鹿ひとりでありました…。