『新・座頭市 I』第4話「月の出の用心棒」

きょうらい・石原裕次郎と再競演。コミカルでハートフルな「市に鳥が止まった」と異なり、シリアスな展開。二大スターの対面場面ではカツシンの裕次郎に対する気遣いのようなものも垣間見える。存在感だけあればよかった、とカツシンは評するが、それ以上の細やかな感情や仕草が裕次郎から引き出されているようだ。対決場面の物悲しさは座頭市ならではの境地。男の友情はつくづく物悲しい……といういつもながらの感慨。