『座頭市物語』第24話「信濃路に春は近い」

前回の雪一面から一転、春景色がいっぱい。それでも心あたたまる…というより、市からお説教もたんまりのほろ苦い味わいだが、心遣いのようなものは伝わってくる好編ではあるかなと。カツシン、サービス精神の権化であると同時に、意外と説教魔でもあったのかなw長唄名跡で弟子もとってた人だから当然ってば当然か。
安田公義監督が演出。いつにも増して殺陣もなかなか見応えあり。やっぱり大映時代の名匠と組まないとカツシンは本気が出なかったようだ。カツシンほどの役者でも人の子。結局、相手次第というか、見てほしいと思う演技しか見せられていない様子なんだよね。自作自演に乗り出して、ついつい自縄自縛に陥った面は否めないのだろう(本人は辛かったろうが、そのへんのギャップのようなものをマニアとしては見てとろうとしてしまうんだけど)