『座頭市物語』第7話「市に鳥がとまった」

きょうらい登場。
カツシンとは「兄弟」と呼び合う仲だった石原裕次郎。シリーズ中でも一番オイシい役じゃないかってくらい、別にな〜んにもしないのにイイとこどりという感じwいつになく発奮したのか気合入りまくりの殺陣を見せるカツシンを、要所で「まぁまぁ」と絶妙に抑える側に回る裕次郎。そのへんの呼吸が見てて楽しく、ふたりともウマが合ってたのが伝わってくる。

原作:子母沢寛
脚本:池田一朗
監督:田中徳三
音楽:富田勲
制作:勝プロ/フジテレビ


座頭市勝新太郎
三沢半平:石原裕次郎
伍助:酒井修
角政:山本麟一
島田甚左衛門:名和宏
田中市之進:城所英夫
お松:小林加奈
お加代:志乃原良子
ほか

裕次郎、恰幅が好すぎたのかどうか、殺陣がどうにも決まらないのは惜しいが、そこは彼ならではの押し出しと「無益な殺生はしない剣士」というキャラ設定を演出がしっかり踏まえて外さないので問題なし。見終えて気持ちが晴れやかになるようないい話になっている。それにしても改めて見直して、真っ黒に日焼けしすぎた顔には驚いたが。いや、この頃から肝臓なりを悪くしていたんだろうか? 少なくとも都政上で悪名だけは日々更新中の愚兄はいまだ存命だというのに(苦笑)