『カーネーション』のテーマ曲ではないしんみりした場面での劇伴、リドリー・スコット『ブラック・レイン』に似てる気がする。大阪つながり??ww
もちろん、別にまんまパクッてようがハズレてさえなければいい。エンニオ・モリコーネなんて使い回し炸裂だけど、いいもんなぁ。
ただ、『踊る大捜査線』がパクリ以前に音楽の入り方の雰囲気がまんま『バック・トゥ・ザ・フューチャー』調みたいに工夫も気概もなく、単にギョーカイノリみたいな臭みだけが耳についたりするようになると、イヤらしくなると思う。
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佐藤直紀という方、『龍馬伝』の音楽もやってたが、アレはちとやかましすぎるというか、随所でインチキくさく過度にワールドミュージックを引用しすぎで嫌味というか、クサかった。ダサいとは言わないけど、ピーター・ガブリエルやWOMAD周辺をやりたいならもっと洗練された引用の仕方があったのでは。
単なる劇伴に終わらない自己主張というか、自分の趣味なりセンスを前面に押し出したい音楽家の思いも充分わかるし、また、そうした部分にも耳を傾けると発見があってより楽しいと思う。
しかし、それもドラマそのものを壊していたら意味ない。演出家ともども、あくまでも画面と一体化を目指すのが本道。その意味では『龍馬伝』は演出家も音楽家もやりすぎな面ばかりがやたら目立ったようにも感じた。それがゆえの勢いはあったが、どうにも落ち着かない気ぜわしさもあった。それこそが幕末の空気感だった、狙いだったとか言われるとそれまでだけどw
今回の『カーネーション』がすでに感動を呼んでるのは、あくまでも劇伴に徹するプロの仕事意識が感じられて、ドラマの雰囲気を壊してないからだと思うんだが。マニアが聴けば各所で細部での遊びも発見できるかもだが、まずは「うるさくない」のが最低限の合格基準。
映像と音楽が拮抗するように感動が高まるってのは、レオーネとモリコーネ、フェリーニとロータみたく、ごくごく限られたコンビが奇跡的に起こせるものでしかないと思うんですけどねぇ。そこへいくとデイヴィッド・リンチはホントにすざまじい耳を持った映画作家ですよね、つくづく。