海老蔵無期限謹慎決定記念・こんな夜に見直したい「真の男とは!?」映画

ハイ、皆さんコンバンワ。今夜はまた下界が騒がしいので降りてきてみました。

市川海老蔵。團十郎の息子。まァ、キレイきれい、僕も子供の頃からお風呂いれたかった可愛いかわいいコでしたけど、知らんうちにこんなバカになってたんやね。もぅ、つくづくバカバカバカ。大バカすぎて僕もっかい死にたいくらい恥ずかしい。こういうバカな男みると、本物のオトコゆうもんを見たくなります。僕、何十年もそんなホントにホントのオトコ、たくましくてステキな男たちと巡り会ってきました。
ハイ、それでは時間もないから早速、紹介しましょうねぇ。

いま現役で男の映画を撮れるいうたら、クリント・イーストウッドとたけちゃん、北野武監督くらいしかおらへんのやろうけど。
イーストウッド、僕は実は好きやないとこもあるんやけど、この人、ホントの映画ちゅうもんをわかってる人やね。自分が主演してますけど、自分をどう撮れば一番映えるかというのが誰よりもわかってる。役者さんはキャメラに撮られ慣れてるからわかってそうなもんやけど、これ、できるようでできないんです。でも、この人はえらいなぁ。

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北野武もすごいすごい。でも、僕はこの人の男らしいとこも好きやけど、映画はもぅ全編でただただバカバカバカなことをあえてやってる、これが一番すごいと思います。

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男ゆうもんは身体を張ってどこまでバカができるかでも勝負が決まる、オンナの気をひくためなら何でもやれる…そこまで言わんでもええけど、面白いなあこれは。

やっぱり、バカなとこが男の可愛さなんやなあ。オンナはそういうとこに惚れるんやなあ。僕はそういうのイヤで男オトコ言い続けたんやけど。
サム・ペキンパアのこの西部劇もすごいなあ。正直いうてどう見ても賢いとは思えんバカな男の夢物語なんやけど、それを何のてらいもなくやってしまうのが偉いなあ。

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ペキンパアはそらもう『ワイルドバンチ』。もう機関銃がバンバンバンバン、うるさいうるさいほど撃たれます。人がバタバタバタバタ、血をビュウビュウ吹いて倒れます。それがまた細かいカット割りでカタカタカタカタ…まァこわいこわい。でも、見てしまうんやなあ。これが映画やなあ。

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『ガルシアの首』はこれに男と女のロマンロマンロマン。飲んだくれな男についてってしまう女。その女の昔の恋人の生首を掘って持っていってしまう男。こわいなあ。でも、それが映画全体を詩にしてるんやなあ。すごいすごい。

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ウィリアム・ホールデンとかウォーレン・オーツとか、もう男臭いくさい、西部劇とかの役者を使うのが巧かったなあ。もうそういうのが撮れる監督はおらんなあ。さみしいなあ。

長くなってきました。時間ないから急ぐね。

ペキンパアよりも先輩で、もっと男気な映画を撮ってたんがロバート・アルドリッチ。オルドリッチいう人もおるけど。
この人は男をロマンロマンで描くちゅうよりは、「本性」を剥き出しにして見せるのがすごい人やったね。男がすぐに怒るおこるとこ、いきなり笑うとこ、たまにびっくりするくらい泣くとこ。でも、一番すごいのは狡いずるいとこ、転んでもただでは起きへんような、しぶとくて執念ぶかいとことかを、ホント面白く見せたなあ。

そういう男どもを相手に回して、そいつら以上に強いつよいとこを見せるたくましい役者。それがリー・マーヴィン。
やっぱりこの２本はすごかったなあ。

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…ハイ、途中やけど、今夜はもう時間がきました。
また会いましょうねぇ。サヨナラサヨナラサヨナラ。