オーストラリアVS日本

ボルトンブラックバーンサム・アラダイスがひとつ覚えでやってるようなロングボール戦術にしてやられた。どうしようもなくつまんないサッカースタイルだが、どれだけ美しいサッカーをしようと負けては意味がない。岡ちゃんは彼なりに間違いなく頑張ってくれたと思うが、彼の仕事は今日までにしてあげたほうがいい、絶対に! 
しかも、今日のゴールはかつてなく豪快で心躍るヘディングシュートだったが、これまたセットプレーからの得点。「人もボールも動くサッカー」じゃないじゃん! 
中村ケンゴーは大好きだし、トゥーリオの強さも頼もしい。歴代屈指のクレバーなボランチ、今野がいてくれたし、俊輔・遠藤・中澤らドイツW杯組がいなくても充分にやれそうな気配も漂わせていた。しかし、結局、最終局面で何かが足りないことを露呈する。言い尽くされた言葉だが、それこそが「世界の壁」、勝者のメンタリティというものなのだろう。それを植え付けられるのはいまだ真の勝利を知らざるアジアレベルでしか通用しない日本人監督ではなく、間違いなく勝利の美酒の味を知っているサッカー先進国、欧州または南米の外国人監督だと改めて確信した。
岡ちゃん、ホントに日本代表をベスト4に送り込みたいなら、まずはアナタが身を引くことだ。南アフリカW杯をフランス大会での個人的な「リベンジ」の場にしてほしくない。とにかく個人的な実績を積んで名誉を得たいのもわかるが、そーゆーサラリーマンだか小市民だかチマチマした矮小な願望は捨ててもらいたい。サムライならば潔くあってほしい。メガネにジャージで通してた時点で武士道から遠いヒトだったとはわかっているのだが(苦笑)
日本サッカーが日本人の手だけで世界に勝てる時代なんて、まだまだ先の話だ。目下世界最高&最強を誇るリーグを持つイングランドがイタリア人を招聘してやっとこさ汚名返上できるかどうかというのが現状でっせ? そりゃあJリーグはエールディヴィジあたりに(全体としては)比肩し始めたかもしれないけどさ...。
悪いけどオレが選手なら「負ける」とわかってる指揮官や上司の下で働くのはまっぴらごめんだ。もちろん、選択の余地はないから与えられた仕事ならやるまでだろうけど、犠牲にするものが大きすぎる。
犬飼会長の英断が待たれる。川淵キャプテンなんぞの院政なんざ存在すら無視してしまえ!
...しかし、ケーヒルはやっぱり凄かった。どれだけ泥臭かろうが、彼の底知れぬ恐ろしさだけは疑いようなし。勝者というのはあのように恐ろしげなヤツのことを言うのだろう。
そういえば、現役時代のヒデはミョーに威圧感だけは与えていた。アレも勝者のオーラを何とか自分なりにまとおうとした証なのかもしれない。旅人になってからはインチキ商売人みたくなって悲しいが、それでも過去の実績はゆるぎないからなぁ...ローマを優勝に導いた立役者なんだから。