八木美知依さん&じゃずじゃ、夏のライヴ予定。

hibiky2009-06-13

とりあえず、公式ブログからそのまま転載させて頂いております。以下、情報を入手しだい、訂正&追記いたします。

☆6/13(土)@調布市せんがわ劇場
開演16:00〜/当日券あり:2,500円
出演:八木美知依(20絃箏、17絃箏)、本田珠也(ds)、トッド・ニコルソン(b) 
演奏予定曲:「Song of the Steppes」「Monsoon」「殺しのブルース」(映画『殺しの烙印』より)「Rouge」「Deep Green Sea」 

詳細は八木さんのブログでも

☆6/30(火)@西荻窪音や金時
<ビオロンの太田恵資 ややっの夜>

開演20:00/料金:2300円+オーダー

出演:太田恵資(violin)
 ゲスト:八木美知依(20絃箏、17絃箏)
Tel:03-5382-2020

☆7/5(日)@藤野芸術の家
八木美知依 七夕コンサート>

開場14:30/開演15:00

詳細未定(ブログ等をチェックしてみましょう...)

☆7/10(金)@西荻窪音や金時
吉野弘志&八木美知依 デュオ>

開演20:00〜 料金:2,300円+オーダー
 
出演:吉野弘志(bass)、八木美知依(20絃箏、17絃箏)
Tel:03-5382-2020

☆8/22(土)@アサヒ・アートスクエア スーパードライホール4F



Contemporary Improvised Music Festival 2009

開場15:30/開演16:00/終演20:00


料金(1ドリンク付)大人3,000円、中高生1,000円/小学生以下無料/予約者優先入場(定員180名)

【
出演者(演奏順)】
太田真紀(soprano voice)
巻上公一(voice、theremin)
Alan Silva Japan Trio[ Alan Silva(b、synth)、小山彰太(ds)、谷川卓生(g)]

齋藤徹(b)& 今井和雄(g)デュオ
Stefan Hussong(accordion)
八木美知依(20絃箏、17絃箏)& 本田珠也(ds)デュオ


住所:東京都墨田区吾妻橋1-23-1
予約・問合せ: TANIKAWA Project


Tel: 04-7139-2126(13:00〜20:00)

Email: modern-kikaku@pca.nmbbm.jp

...で、仙川に行ってまいりました!  以下、個人的な感想をひとくさり。。。

♪「Song of the Steppes」
雄大さをテーマにした曲なのに、いつ聴いても郷愁を誘うというか、なぜか涙腺がゆるむ。
歌詞も決して難解な言葉なんて一切使ってないのに、イメージ豊かで雄大。 八木さんの鍛えたノドによる謡で聴くとさらに泣ける!
映画マニアとしてはPVを制作したい(してほしい)意欲に駆られる曲。
真に才能ある映画監督や映像作家に、映画やCM等は問わず、テーマ曲に使って頂きたい...などと妄想。
ライヴ定番曲だが、残念ながらまだ未発売! シングルでいいから買いたい〜!

♪「Monsoon」
「静」から一転、「動」の世界へ。今回は時間制約もあったせいか、いつもより抑制されてはいたものの、より密度の濃い演奏に聴こえたり。スティック叩きまくりが少なめだったせいかな?? 低音絃を弾く音だけで、一部のお客さんがビクッと背筋のばしたりしてますから、バチさばき(笑)がなくても、充分ビックリしまくりなんですが。

♪「殺しのブルース」(映画『殺しの烙印』より)
鈴木清順大和屋竺ら魔性のごとき天才集団と創造した伝説のカルト・アクションの劇中曲。いやぁ、やっとこさ聴けました! 
シュールでエロでナンセンス、腰も砕ける凄い映画なんですが、今回の演奏は、ハードボイルドな部分を抽出したような趣き。
じっさい、『殺しの烙印』のモチーフのひとつは名作ハードボイルド「深夜プラス1」の流用なんですが、八木さん、生死の狭間に生きる男の虚々実々、可笑しくも悲しき側面を、鋭く突いて唄って下さったのではないかと。
会場では「あたりきよ!」なんてトッド氏のセリフに笑いが起こってましたが、いまや聴けなくなりましたねぇ、このテの伝法な口調...
ちなみに、大和屋竺ジム・オルーク氏も絶賛。『ルパン三世』シリーズでも彼が関与したエピソードはどれも傑作です。

殺しの烙印

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殺しの烙印 [DVD]

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「Rouge」
おなじみのナンバー。いつにも増してロック調。マークさんから本田氏はボンゾもお好きというお話も聞いたが、今回の演奏は個人的にはロバート・ワイアットを彷彿とさせたり。多彩な手さばきから繰り出される細やかなフレーズが心憎い! ニルセン=ラヴはもろボンゾ系だと思うけど。
トッド氏の弓弾きがツインギターのリフ応酬のように耳に突き刺さる感じ。もともとキング・クリムゾン「レッド」を彷彿とさせる超破壊的ナンバー*1 なんだが、あるいはポーキュパイン・トゥリーっぽい音だったのかも??
ちなみに、隣に座ってた3、4歳っぽい白人幼女がノリノリでした(笑)わかってるなぁ! お父さんが箏に興味がおありの方のようで、いろいろ説明してましたが、早くから英才教育をなさっていて、素晴らしいと感動<勝手な思い込み?

「Deep Green Sea」
個人的には愛聴曲ながら、ライヴでは実はけっこう久々に聴いたような印象。
ニコルソン&本田のリズセクがヘヴィな分、より深くふかく、内省的に沈み込んでいくような印象。コンパクトにまとまっていたのでスッキリと終わってしまったのが残念なほど。ドローン効果みたいなので延々と聴いたらトリップしかねない!

北欧勢らとの競演で見られるような、火花を散らすバトル合戦も最高ですが、八木さんの箏が堪能できた今回のトリオも相当に聴きモノだったように思います。

*1:ちなみに、ロバート・フリップは八木さんとMySpaceフレンド(笑)