おそるべし、ユナイテッド!

夕べは友人と電話で話しながら、ハマーズVSチェルシー(ブルーズ)、タイガースVSリヴァプール(レッズ)を見流す。どっちもそれほど身が入らず。 マンチェスター・ユナイテッド(レッド・デヴィルズ)VSスパーズは寝転んで観戦。
正直、最初は集中できないまま。 ユナイテッドもエンジンがかからない様子でチンタラしてたし。
ナニのように手抜きするヤツがスタメンだった時点で、ああ、ミッドウィークのチャンピオンズリーグのためにターンオーヴァーで使わないヤツを出してるな? と思い、気乗りせずにウトウト見てた。

ナニ、マジでまるっきり守備しねぇ!  まさにナニ様のつもりだ、ったく。
かといってクリロナみたく随所でキケンな存在になったりもしてないし、単にやる気なくて見ててイライラ。この選手、クリロナ以上に前から苦手。たぶん才能開花しないまま終わると思う。

そうこうしてるうちにスパーズに少ないチャンスを狙われてあっけなくベントとモドリッチに右サイドからのクロスを決められて2得点も献上。夕下がりの日射しがモロにゴールに差し込んでいたのでディフェンスもしづらかったのかもしれないが、それにしてもお粗末な守備。集中力がなかった。
ファギー、怒り狂っている様子でガムを激しく噛みまくり。怖い!

後半はやはりナニはあっさり下げられてテベス投入。笑ってしまうくらいナニとは全く違うプレースタイル。ホイッスルと同時に猛犬のごとくボールをチェイシング。なんつう脚力に体力! 
気圧されたようにスパーズのディフェンスも崩れ、キャリックマリオ・ゴメスに倒されてPK。飛び出しに合わせてうまく足をひっかけたように見えたが、判定は覆らず。無表情だったレドナップも憤激してピッチに飛び出してきたが、クリロナは無情にしっかりゴールを決める。コイツ、こーゆー時は外さないでやんの(汗)

...ココからのユナイテッドの猛攻が凄かった! スパーズが(旧)トヨタカップガンバ大阪に見えた(爆死)

テベスに引っ掻き回されたせいでディフェンス陣はガタガタ、さらに追い打ちをかけるようにスコールズが投入され、ゴール前は完全に穴あき状態。
スピードやフィジカルに頼らず、的確なポジショニングとパスでゴールチャンスをつくりだす「破城槌」のようなプレーヤー。最高だぜ、スコージー! 

ルーニー2得点、クリロナ追加点、ついでに淡白野郎のベルバトフが珍しくしつこく押込んでダメ押しゴールであっという間に5得点で大逆転勝利。

いやぁ、ユナイテッドのここぞという時の破壊力、戦慄ものです! なんだか1998-99シーズンの再現を見るようだったぜ! あのシーズンも先制されてからようやく覚醒して人が変わったように猛攻を仕掛けるのが王道パターンだった。

そのへんのスリリングなゲーム展開がユナイテッド最大の魅力だったのだが、ベックス放出、キーノ引退、さらに天敵モウリーニョ登場でさしものファギーも打つ手無しの状態が何年か続いた。

しかし、2006-07シーズンがターニングポイントに。チェルシーはツェフ・クディチーニ・イラーリオと3人のGKが立て続けに負傷・離脱、さらに主力も怪我が相次ぎ、さすがにモウリーニョも苦境を乗り切れず、優勝を逃し、翌シーズンまもなく退任してしまった。

ファギーは打倒モウリーニョに燃えていた。
ディフェンスは歴代でも最強布陣に。 ガチガチに守りまくるユナイテッドには当初違和感があったが、結果は出しまくった。
攻撃スタイルは中盤をさらに厚くして、さらに世界最強ウィンガーのクリロナがゴール量産、向かうところ敵無しの勢い。
「堅守速攻」というか「堅守猛攻」という感じ。
昨季は見事リーグタイトルとビッグイヤーの2冠制覇。いやはや、トンデモない強さだった。

さすがに今季はモチベーション低下でダメだろう、久々にリヴァプール優勝が見られる! と思ってたのだが、フタを開けてみたら結局、リヴァプールが失速。

ユナイテッドはリヴァプールにはダブル喰らったり、4強相手には負けつつも、下位相手には容赦せず、取りこぼしをしないのがデカかった。このへんの手堅さがベニテスにはまだまだない。
強いモンは強いからしょうがない。今季もユナイテッドが優勝ですな。
まさしく、赤い悪魔
ビッグイヤーはわからないけどね...バルセロナのメッシはさすがに止められないと思うんだよなぁ。

いずれにせよ、チャンピオンズリーグも楽しみです!