http://www.nikkansports.com/entertainment/news/f-et-tp0-20090115-450313.html
NHKハイビジョンで『刑事コロンボ』再放映が始まったと思ったら、リカルド・モンタルバンに続いて、パトリック・マクグーハンまで亡くなるとは。
御年80歳、大往生ではあるが、やはり残念。永遠に「村」から抜け出して、黄泉の国へ旅立ったのであろう。
代表作というか、代名詞的作品はもちろんコレ。
プリズナーNO.6〈コレクターズボックス(6枚組)〉 [DVD]
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鬼才たるマクグーハン面目躍如、入魂の一品。TVドラマ史上に残る、“最も難解な”カルト・シリーズ。
いずことも知れぬ“村(The Villege)”に、英国情報部を退職したその日に拉致された元諜報員No.6と、“情報”の提供と絶対服従をあの手この手で迫る“村”の支配者No.2との丁々発止の闘争を描く不条理ドラマ。第9・12話など、数回を除いて毎回冒頭で同じやりとりがある。
「ここは?」
「村だ」
「要求は?」
「情報だ」
「誰の味方だ?」
「いずれわかる。秘密を吐け。情報だ」
「しゃべるものか」
「何が何でもしゃべらせる」
「お前は?」
「新No.2だ」
「No.1を出せ!」
「お前はNo.6だ」
「番号で呼ぶな! 自由な人間だ!」
「...ハハハッ」
毎回No.2はゲストスターが登板、No.6と丁々発止の問答対決。手を替え品を替え、珍妙無類、奇々怪々な心理&神経戦が見ものだが、ちと難解で理解しにくいエピソードもあり(特に最終回!)。ホント、このシリーズほどフツーの「役名」が登場しないドラマも珍しい。
映画だとやっぱり『アルカトラズからの脱出』の刑務所長役があまりに強烈すぎたが、結局、銀幕では『プリズナーNo.6』を超えるような作品は残せなかったみたい。
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『祝砲の挽歌』はマクグーハンの重厚たる名演が素晴らしい傑作。『仮面の男』はマクグーハンの趣味全開で押し切ったのか、刑事ものというよりスパイものな雰囲気でオカしい。
『新・刑事コロンボ』は全体に少々クオリティが落ちたと言われるが、『奪われた旋律』はトリックといい、マクグーハンのイメージからは想像できない、軽妙な演出で楽しめた。
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*1:もっとも、追悼企画というワケではなかった様子...