ポール・ニューマン死去。 - 士はおのれを知る者のために死す

hibiky2008-09-28

...享年83だから充分に大往生ではあるが、、、やはり惜しい。
個人的には『明日に向って撃て！』よりは『スティング』のほうが好きで、さらにもっともっと思い入れがあるのは『動く標的』の探偵ルー・ハーパー。
個人的にはアレがベストだなぁ。ラストのセリフが最高なんだよな〜！　ぜひとも吹替で見直したい！（字幕版で見てもイイんだけども）

あとはやっぱり『暴力脱獄』か。有名なタマゴ食い競争のシーン、可笑しいんだけど、男ならではの悲哀なるサガなども感じさせて、なんだかグッときた覚えがある。

そして忘れちゃいけない、『タワーリング・インフェルノ』！　『大脱走』に並ぶＴＶの洋画劇場の定番中の定番だった、なぜにあの大名作を放映しない？？？　ＤＶＤでいいから当時の吹替版収録して再発してくれ！！！

あとは何だろう、、、ジョン・ヒューストンのなんだか煮え切らないエスピオナージュ『マッキントッシュの男』とか。アレもわりと好きなんだよなぁ、、、なんだか虚しい終わり方するトコとか。
『スティング』とかで見せたようないかにもタフガイなキャラではなく、実はオンナに弱かったり、心身共に強靭なのに、どこか内面でもろさを感じさせる、現代アメリカ男児の一典型を演じられたヒトだったのかな、と。そのへんが女性ファンはもちろん、野郎のハートもガッチリつかんでたんじゃないかな？

晩年、『未来は今』の妙に戯画的なキャラとか、近年稀に見る一大醜悪作『ロードトゥパーディション』*1とか、晩節を汚すような客演もして残念だったが、主演作『ノーバディーズ・フール』はかなり良かったね。アレは名匠ロバート・ベントンの演出ならではの好演だったのか、どうか？

あと、『ハスラー』『同・２』とか秘宝系底抜けチョー大作『世界崩壊の序曲』とかもあるけど、あのはにかんだ、微苦笑を浮かべた独特の表情、脳裏に焼き付いている。

ハリウッドはまたひとり、伝説を失った。
合掌。。。