水野ハルヲ。

水野晴郎氏が亡くなったのを帰宅して夕刊を開いて初めて知った。
金曜ロードショー』では『刑事コロンボ』をはじめとして、ガキの頃から楽しませてもらった。どんな映画でも教訓だの警句めいたテーマを見いだして、強引に一言二言でまとめていた力ワザ解説も今となっては懐かしい。いや、一番キョーレツなのは毎度おなじみ、警察コレクションの自慢だったが(笑)「水野晴郎の映画がいっぱい」なんてコーナーつくっといて、毎週のように自分の警官姿のコスプレばっか見せられたモンな!

初めてナマの御本人を拝んだのは、UIPの試写室、『エスケープ・フロム・L.A.』の時だったか。でっぷり肥えた分厚いボディ、よく日に焼けた黒光りする肌といかにもそっち系(...)から好まれそうなオーラを発散していて、近寄りがたかった。あんなガタイでのしかかられたら逃げられない! と恐怖におびえて(笑)
もっとも、御本人はいつどこで見かけても御機嫌な様子で、「うほほほぉ♪」と明るい笑い声を誰よりも響かせていて、「...ま、きっといい人なんだろうな」とホッとさせられたものだった。

金曜ロードショー』降板後しばらくやっていた日本テレビ深夜枠の映画はたまにマニアックなセレクションでありがたかったりもした。監督作はともかく、さすが一流宣伝マンと言われただけあって、映画の選球眼は悪くなかったのではないか? 言わずもがなかもだが、おすぎよりも断然わかってた。
個人的には『シベチョー』は耐え難かったけどね(汗)「映画秘宝」系観客だけど、アレは全然ダメだった。まぁ、ひどすぎて笑うしかない、という楽しみ方もわかるけれども。エド・ウッドより劣悪なのだが(苦笑)
でも、やっぱりTVの洋画劇場こそ映画の原体験であり、今でもそれが全てと思う人間にとっては、水野さんも一生忘れがたい人ではある。
合掌。。。